クリックすると詳細が見られます彦根城
彦根市金亀町
築城/廃城年 1603年/維新
築城者 井伊直継
国宝四城のひとつ(他に姫路・犬山松本)。
徳川四天王の一人、井伊直政は関ケ原の戦後、西国の押さえとして石田三成が居城としていた佐和山城が与えられた。直政は三成の遺物の一掃を図ってか、佐和山の隣磯山への築城にとりかかるが1602年、関ケ原での傷が悪化して死去した。
直政の嫡男、直継の代から築城を開始、十二ヶ国の大名の助役がつけられ工事は進められた。一時工事の中断等もあり、完成に至ったのは1622年と20年の歳月を要した。
また、築城に当たっては、佐和山城、長浜城、大津城、小谷城からの移築や、古材の使用が行われている。


彦根藩からは幕末の大老井伊直弼をはじめ、多くの幕閣を輩出している。徳川四天王の家系ではあるが、幕末にはここぞという時に幕府軍を裏切り、攻撃をしかけた。


維新後、いくつかの櫓等は破却されたが、明治天皇の巡幸に際して、特使をもって城郭保存となった。優れた縄張を現在に残している城である。