秀吉の出世話でわらじを懐で暖めたのと同じくらい有名な墨俣一夜城がモチーフとなっている。
譜代家臣が何度も試みて失敗した墨俣への築城を、当時木下藤吉郎と名乗っていた後の豊臣秀吉が、蜂須賀正勝ら土豪を用い、筏で木材を川上から運搬するという機略で一夜で城を築き上げた。織田家はこの城を美濃攻略の足がかりとして築城の翌年、稲葉山城を落とした……という築城伝説を持つ城。
信憑性のある資料には砦レベルとしてもその記述が無く、幻の城とされていたが、20年ほど前に発見された前野家文書でこの城の詳細な記述があり大ニュースとなった。ただ残念な事にその前野家文書自体の信憑性が疑わしく、以前伝説と実在の狭間にある城である。
現在の模擬天守閣は歴史資料館となっている。もちろん史実とは関係ないが、開きなおったような建物なので「史実と違う!」とムキになるほどでもない。 |