名古屋城 西北隅櫓内部一般公開

本丸西北に位置する西北隅櫓は城内で数少ない現存する建造物で重文指定されている。別名は清洲櫓。清洲城天守の古材を用いたためと言われているが現在は否定されている。古い方位の呼び方から戌亥櫓とも呼ばれる。


建物は三重三階、他の櫓は外側にのみしか破風が見られないが、この西北隅櫓は四面に千鳥破風が施してある。

西北隅櫓入口。
新世紀名古屋城博が行われていてたくさんの観光客が訪れていたが、ここはそれほど混んでいなかった。他のイベントと比較して地味なためと思われるが人が少ないのは好都合。

入口から西面の石落を撮影。

西北隅櫓一階。
奥の方から入口方向を向いて撮影。
往時は畳がひかれていたらしい。

床の一部は痛まないようにか、シートが貼ってある。少々雰囲気がそがれてしまって残念なところ。

一階の天井。
思ったよりも太い柱が多かった。

堀に面した北・西側に設けられた石落。
西側の一つが見学用に開かれている。

覗きこんで撮影。当然というべきか、ちょうど石垣を登ってくる敵の頭上に開いているのが良く分かった。


東南隅櫓と同じコメントで申し訳ない。

外側から撮影した西側石落で出窓型といわれる形状。4つ並んでいて、このうち右から3番目のものが開いていた。

二階へ登る階段。途中小さな踊り場から90度方向を変えて登る。階段自体はそれほど急ではないのだが非常に天井が低いので昇降しにくい。

二階南東隅方面を向いて撮影。
これといって何もないのでほとんどの人はそのまま上に上がっていった。


敷かれているシートで床がどうなっているのか見えなかった。


三階パノラマ写真。

 パノラマ

三階内部。
北東隅を向いて撮影、南面と東面南側には窓が設けられていない。
ちなみに敷居の内側は身舎(もや)、外側を入側(いりがわ)という。


ボランティアの説明おじさんがいたが、お疲れのご様子だった。

北側の外堀を撮影。堀を渡ったすぐの道路は夜になると無数のカップルカーで埋まる。
別名「ビバ ナゴヤキャッスル ストリート」

三階天井。
建築の仕組は良く分からないが、東西に走る太い柱がとても目立った。

なぜか敷居の一部のみ段差がないようにしてあるのだが、車椅子では登れないので何の為かは不明…。

 
窓の桟に設けられた雨水抜き。窓の外側には金属製の四角い管。

いつもは閉まっている土戸。
外側から撮影したかったのだが、城外に出た時には見学時間は終了しており閉められてしまっていたのが残念。

西側の「ウェスティン ナゴヤキャッスル」。
名古屋ではわりと大きめのホテル。専門学校の卒業パーティはここで行われた。

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