トライアングル2009 中部大会第3戦 その0

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これまで△をレポートしていて何度か目にするシーンがあったんですよ。
えぇ、俗にいうところの「右タイヤポイント踏み」ってやつですよ。


え?偶然踏んでるだけじゃないかって?
自分も最初はそう思ったんですよ。でもポイントの上で何度も何度も前後するんですよ。で、「ポイント!」って宣言しないオフィシャルを睨みつけてるんですよ。
そりゃ本人は後から「ありゃ偶然だった」って言ってしまい気持ちになるかもしれませんけどね、そんなこと言ったって周りの人の苦笑を買うだけですわね。


まぁ、しかし哀れなんですよ、その無意味な前後運動が。えぇ、オフィシャルの顔見ながら、何度も何度も前後してるの見てると何故かこっちが恥ずかしくなってくるんだよねぇ。あれ何ででしょうねぇ。


で、思うんですよ、「あぁ、この人今テンパってるんだろうなぁって、脳汁大量に分泌してるんだろうなぁって」。
なんかね、気安く肩抱いてやって、帰りに立ち呑みかなんか誘ってやりたくなったりするんですよ。


お前飲めないじゃないかって?
えぇ、だから思うだけですよ。そんな気概があれば10年くらい前に行ったB’zの野外でまわりが歌い踊りまくる中、直立不動で立ちすくむこともなかったんだけどねぇ。


あ、ごめん、ごめん、話がそれちまったね。
そう、今日の本題なんですけどね…、人に言わないで下さいよ、自分にも妻子いるんですから。
えぇ、えぇ、やっちまったんですよ…、その何がって、ほら、その無意味な前後運動って奴ですよ。





でもね、本当に腹が立つんですよ、猛烈にね、旗上げないオフィシャルに。
旗上げないばかりか、ちゃんとポイント見てないんですよ。腕組みなんかしちゃって。


だから自分もね、できる限りの強い眼力用意してね、顔を上げたんですよ。
もちろん小憎らしいオフィシャルを睨んでやるんですよ、自分の眼力でビビらしてやるんですよ。
そしたらあなた、視線の先に居るオフィシャルったらね、




バ○やんなんですよぉ。




ほら、年下とは言え、物理的に自分より腕太いじゃない、眼力強いじゃない、
すぐ、本能的に顔伏せちゃいましたよ。


それでもね、「ポイント」って言ってくれないから、それから何度も前後しましたよ。フロントがすごく浮いちゃうくらい。


そんときですよ、誰かの声が聞こえたんですよ、「右ポイント〜」って。
で、あぁ、なるほどねって。務めて冷静なフリしてましたけどね、もう今からすぐ家に帰ろうって、本気で思いましたよ。





仮にもJPF2回出てるんですよ、自分。
JPFって知ってますぅ?あぁ、知ってますよね、そうそう、それです、そのJPFです。
まぁ一人一人に聞いたことないから分かんないんですけどね、おそらくJPF出て右タイヤやっちまった輩って自分だけじゃないかなぁって。でもね、人って弱いものなんですよねぇ…、ついつい思っちゃうんですよ、「黙ってりゃばれないだろ」って。


でもね、昼食の時ね、うちの組の親分に言われたんですよ。
「お前、右タイヤで踏んでるつもりだったかもしれないけどな…」って。


頭、真っ白になりましたね。いや、本当に真っ白になったわけじゃないんですよ、頭の中が真っ白になるって奴です。そもそも真っ白になるほど髪の毛無いんです自分。
え、そんなことはどうでもいい?はいはい、そりゃそうですよね。


で、素知らぬ顔で「はぁ」なんて返事してみたんです。場合によっちゃ「それ偶然ですよ」なんて言おうかなって思ってたんですけどね、親分が続けて言うには
「ポイント、タイヤの先、1mくらいの所にあったぞ」って。
さらにトドメで、
「うん、つまり右タイヤでも踏めてなかったってことだよ。」ってね。





その夜から、枕もとで15年前に死んだ婆ちゃんが一晩中すすり泣くんですよ、こんな恥ずかしい孫を持って情けないって。
おかげでずっと寝不足、で、肝心のレポート披露も遅れたってわけですわ。
おまけにそのレポートなんですけど、昔の子供が普通に鼻水たらしてるのと同じくらい脳汁が簡単にたれるんですよ、自分。
もう耳の下なんて乾いた脳汁でガビガビ、よく嫁さんに叱られてますよ、「ちゃんと脳紙、ポケットに入れときなさい」ってね。
あ、また話しがそれちまいましたね、まぁ要は前日からね、胃と腸が痛かったんですよ。


そんな状態で写真なんかまともに撮れやしない、ということでね、いつも以上に簡単に作っちまいました。
それでもよけりゃ、読んでもらえりゃ、今夜の婆さんの繰り言も少しは我慢できるってもんですよ。


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