12th SAFカップ その1
レポートの名において、マウストライアラー爆進中の自分。
10年間逆らったことがないカンクネン隊長こと高須選手からのお誘いで3年ぶりのトライアル参加。
そう、ランクルの聖地豊田市で行なわれる、ジムニーが2/3の祭典「SAFカップ」。


今回は競技に集中し、レポートしない予定だったが、途中写真が撮れる心安らぐ休憩があったのでその部分を中心にちょっとだけレポート。

コロコロコロ…、カプッ…。
センタートンネルに置いておいた缶コーヒーの空き缶がアクセルの下に転がり込んで挟まったのは3セク開始10秒後くらいでした。床が抜けるほど踏んだアクセルに対し、窓の外の景色と頬を伝う脳汁は優しく流れていきます。


でも今日の自分はいつもと違います、車を一旦停止させ、アクセルの下の空き缶を拾ってセンタートンネルに置いておく冷静さがありました。残念なのは、そんなところに置けばまた転がってくるであろうという一般常識が思いつかなかった自分の脳味噌の無さでした。
えぇ、また挟まりました。スルメが歯の隙間に挟まるように、アクセルの下に。


でも今日の自分はいつもと違います、車を再び停止させ、拾い上げた空き缶を今度は助手席に放り込みました。自分の学習能力に鼻高々です。残念なのは、空き缶を取り除いたのになぜか車が坂を登っていかないことでした。えぇ、フロントデフロックで登り切りましたが、あせりました。3分20秒でゴールしなくてはいけないのです、本当にあせりました。


でも今日の自分はいつもと違います、「スピード上げればゴールできるじゃん」…簡単なことに気付きました。
軽いステアを斜めに下った時、なぜか左の窓に地面が近づいてきました。
着地にそなえ、首をすくめながら下見の時に高須選手が言ってたことをぼんやり思い出していました。


「ここはゆっくり降りないかんな」…
「降りないかんな」…
「いかんな」…


えぇ、こけましたよ。9回目です。
教訓
「スチール缶は踏み砕く脚力を持て!」
でも、思ったより固いよ、「ワンダ・モーニングショット」

紅葉のメッカ、香嵐渓にもわりと近い距離にある、ここはSAF。見上げなくてもなぜか紅葉が目に痛いほど飛び込んでくる。

そろそろ地を這う虫たちも冬の準備にいそしんでいることだろう。

紅葉のように赤く染まってくる自分の顔。
「それはうっ血っていうんだよ」、10年前に死んだ婆ちゃんが耳元でささやく。

15年前に死んだ爺ちゃんが空から手を差し伸べてくるので困った。

「指圧心は親心」
そんな会話で盛り上がる皆を

自分は遠くから優しく見つめる。

70の帝王上野さんには、「コーヒー缶が…」と言い訳した。
「お前が悪い」と優しく慰めてくれた。

序盤ジムニーの横転が多かった3セク。
それほど大ダメージ車が多くなかった中で本日一番の大ダメージはこの80。
いつもながら80は横転すると童夢零チックになる。

ジムニーだとよく見られるが、80では珍しい人力レスキュー。

横転場所から坂の下へ引きずりレスキューされてボディーのダメージは大。

一時横転したと噂された伊与田選手の80。車体をシャーシブラックで塗る35歳独身。

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