二条城その3 

本丸御殿御常御殿。明治26-27年に京都御所にあった桂宮御殿を移築したもの。移築とはいえ、完全な宮御殿として現存するものはここだけで重文指定されている。


もともとあった御殿は1788年の火災で類焼してしまい、以後再建されなかった。天守閣も御殿もない本丸は荒れ放題であったという。

本丸南西隅にある天守台跡。
本丸とその周辺は家光の代の大改修で整備された所なので、家康築城時の天守閣は当然この場所ではなかった。家康期の天守閣はその後淀城に移築されたようである。


家光期に伏見城天守閣の旧材を用いたと言われる五層の天守閣が建てられていたが1750年の落雷で炎上した。

天守台跡。見学に疲れた人達が数多く休んでいた。結構高い天守台なのだが、あまりまわりを眺めている人が少なかったのが印象的だった。

天守台から本丸西門を臨む。

同じく天守台から本丸西側に現存する米倉を撮影。

しつこく天守台から本丸御殿を撮影。二の丸御殿と比較すると規模が小さい上に、徳川時代のものでない為に流してしまいそうだが、なかなかどうして結構広いものである。さすが元宮御殿。

本丸御殿玄関。大きな唐破風の玄関が特徴的。

本丸西門。建造物こそ残っていないが、外枡型・内枡型の二重枡形構造を見ることができる。
切り込みハギの石垣がきれいだった。

本丸西門を本丸外側から撮影。

本丸西門から天守台を撮影。こうして下から撮影するとあまり高く見えない。上から見て高く見えなければ高所恐怖症も怖くないというものだ。

本丸西側の米倉。もちろん現存だが中に入ることはできない。地味な建物だが重文指定されている。

現存の西南隅櫓を内側から撮影。西南隅櫓は近くに立ち入れないので望遠でやっとこさ撮影。それでも木々が邪魔してあまりよく撮れていない。

西南隅櫓を外側から撮影。見えている堀は外堀。二層の櫓ではあるが小さな唐破風までついており、ちょっとした天守閣のようにも見える。

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