下田城 その1

下田公園入口。
時間は朝の9時、ウォーキングのおじさんとたくさんすれ違う。皆さん「こんにちは」と声をかけてくれて、すがすがしい。ただ自分は寝起きなので「おはようございます」と言ってしまう。

山頂までの遊歩道にはたくさんの彫刻が並ぶ。この作品は「思い出」、岩に半身を埋もれさせながら遠き日を思い出す…。
やはり彫刻の題名は難解だ。

結構な傾斜をウンウン唸りながら登る。
ふと振り返ると下田海中水族館が見える。土曜ということで、第1回目のショーが始まっていた。
時間がなくて水族館に行くことはできなかったが、なかなかよさげだった。

展望台から太平洋を臨む。
この展望台は昔、物見台があったと思われる場所。確かに見晴らしがいい。

更に頂上方向に向かって歩く。曲輪を分ける堀切があちこち見られるが、どれもかなりの深さ。現在は遊歩道があるので問題ないが、整備されていなかったら、これを一つ一つ越えていくことになる…。

曲輪にも登ってみたが、主郭以外はほとんど荒れていた。ひとつ祠が建てられているものもあったが、あまり人は訪れていないようだった。

主郭(天守台)と城碑。写真の丘が主郭で、この山の最高地点。写真手前側に行くと開国の碑がある。
碑には別名の「鵜島城後跡」とある。


主郭パノラマ写真。
ベンチとゴミ箱が備え付けられているだけで、特に説明板等は用意されていない。



 パノラマ


 パノラマ写真

主郭から遊歩道を見下ろす。保存と整備がバランスが程よい感じだった。
寝姿山中腹にある、模擬天守閣を持つ「下田城美術館」が下田城だと思われたら哀しい。でも行ってみたかった。

主郭から東へ伸びる部分。幅は細く2m弱ほどしかない。

あちこちで見られる削平地。勉強不足なのだが、これだけ狭いと何に使っていたのかと不思議に思える。

主郭付近から見下ろした下田市街、正面に下田富士。狭い区域に集中した様子が見て取れる。

主郭から少し東に移動し下った場所から撮影。

主郭近くから見下ろした畝堀跡。山中城ほどはっきりしたものではないが、保存状態は良い。

主郭の地表。丸い窪みがいくつか見られ、もしや柱跡かとも思ったが、他には見受けられなかったので違うようだ。

現在は駐車場への近道。堀切とも思ったが、整備された時に削られたものか?

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