丸岡城 その2





最上階から撮影した本丸。かろうじて城の縄張形態を残す曲輪。
人柱となったお静の碑が建てられている。




野面積みの石垣で高さは約6m。排水性が良く、地中に水が溜まりにくい。特に北国では地中に水が溜まってしまうと凍結した際、石垣を破壊してしまう原因ともなってしまう。
写真では分かりにくいが、石垣が崩れにくいように中央部が凹んでいるのがよく分かった。




上り口付近から撮影した天守。望楼型天守に多く見られる下見板張や廻り縁がこの城でも見られる。

本丸から撮影。本丸から天守を撮影しようとするとこの角度にならざるを得ない。
突き上げ窓や鉄砲狭間等、実戦的な備えが、この城の築かれた年代を示している。

平妻側から撮影。生い茂る木でなかなかうまく撮れない。




本丸は狭く、木も生い茂っているのでなかなか天守の良い写真が撮れない。写真は下の駐車場から望遠で撮影したもの。石垣等は写っていないが、下から眺めるだけでは分からない屋根や破風等の構造を見ることができた。この城は切妻方向から見る方が美しいような気がする。

本丸。碑等がいくつか置かれてあるだけの芝生状態。

天守の麓にあり、この城の別名、「霞ヶ城」のいわれの元ともなっている井戸。井戸の中に大蛇が住んでおり、城の危機には「霞」をかけて城を守ったとされる、
そんなに深い井戸ではなさそうに見えるが、なんとなく幽玄な雰囲気はあった。

本丸に置かれてある石棺。名古屋城にも置かれてあったが、どちらも移設されたものらしい。


 説明板

本丸から下った所に建てられている丸岡城資料館。これといった展示があるわけではないが、一階のジオラマは見物。




一階に展示されているジオラマ。現在では見ることのできない、五角形の縄張、最大幅90mという堀を見ることができる。現在の状態と比べながら見ると楽しい。

本丸部分。現在でも唯一なんとなくの形態を留めているが、ここ以外は遺構としてほとんど残っていない。

資料館二階。あまり広くなく一般的な展示が多いが、鍔の展示はなかなか見物。なぜか硬貨・紙幣の展示もあり、これが一番の人気だった。

恒例の甲冑・刀の展示。

刀の鍔の展示。この背後側に硬貨や紙幣の展示があり、こちらは人気薄。個人的にはこちらの方がデザイン等に面白げがあると思うのだが。

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