慰霊碑と動輪
江田島の大須山防空砲台へ向かう最中、道路脇に慰霊碑とSLの動輪が置かれているのを見つけた。「慰霊碑」と「動輪」が置かれていれば普通考えるのは戦時中に鉄道が米軍の攻撃を受けて破壊されたか、鉄道係員が自分の命と引き換えに乗客を救ったとかだと考える。
時間はあまり無かったが、車を停めて近づく。

ふと、「こんな所に鉄道走ってたか?」と思いなおす。

しかし、慰霊碑と動輪が置いてある以上、無関係な訳がない。

何かしら哀しい物語があるのだろう。

カメラをケースから取り出して慰霊碑の前に立った。


高さ1mほどの慰霊碑。
基礎の台にはこの地区の戦死者、水害死者の氏名が刻まれている。

戦死者、水死者、原爆死者…、
あれ?鉄道の係員さんは…?

直径1,400mmのD51の動輪。
線路幅の1067mmより大きい。よく横に倒れないなと思う。

駅舎内みたいな狭い所ならともかく、こんなだだっ広い場所で動輪だけなのは少々寂しい。

でも仕方ない。この機関車は破壊されてしまったはずなのだから。



大須小学校PTAのみなさんが頑張って持ってきたみたいだ。

慰霊碑に手を合わせて、さぁ次の目的地へ…。


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