蓋井島 2回目(北部アタック)
H20年年末の18切符一人旅のオーラスとして計画したのは山口県蓋井島2回目の散策。
前回は時間の関係で南端の乞月山のみの散策であったが、観測所跡などあまり人の手が入っていない遺構群を見ることができ、大変満足できた。今回は乞月山散策でお世話になった「戦捜録」さんをはじめ色々なHPで紹介されている島の北側の遺構群を散策するのが目的であった。


前回移動自体には苦労したものの遺構自体は割と早く見つかったため、どこか気が緩んでいた部分もあったようで、印刷してあった地図やHPのレポートを持参するのを忘れていた。それでも出発直後はなんとかなると思っていた。

美保関の失敗で完全にモチベーションが落ちた状態でやってきた蓋井島。
とどめは地元の人ですら船酔いするほどの海の荒れ。
船の中では扁桃腺を刺激するストマックリキッドを飲み込みつつ、ずっと羊を数えていた。

前回散策した乞月山。
前回見られなった「第一中隊駐屯地」のシールが貼られてあった。

今回の散策目標は写真中央左の「大山」。模擬砲やトーチカなどの遺構が残っているそうな。

できれば「第三中隊駐屯地」のある北側の山まで行ければいいな…と思っていた。

地図もレポートもないので、とりあえず高い所まで登ってみた。一か所失敗した後に来たのがここ(迷走図…2)。


とりあえず削平地には小さな祠が一つ。どうやら大山が北側に見える山のようだが、ここの奥は断崖絶壁、北側には行けそうもない。

祠の横のコンクリート舗装。
どうやら風力発電所跡に来てしまったらしい。

すぐ下る気にもなれず、しばらく景色を眺める。


島の家の屋根はいつも派手。昔から不思議に思っているのだが、未だ理由は分からない。今度知恵袋で聞いてみようと思う。

島の南側を眺める。
奥に見える山は前回散策した乞月山。

乞月山は独立した山なので、ひたすら上に登っていけば遺構にたどり着けた。

あぁあの辺りから上に登って行ったんだなぁ…と。

よくまぁあの角度を直登したなぁ…と。

山頂の遺構すごかったなぁ…。


モチベーションは更に下がったまま、古き良き思い出咀嚼を充分満喫した。

重い腰をあげて別の道散策。


たどり着いたのは海岸、山に向かっているのに海岸、しつこいようだが海岸。
我ながら哀しくなる。
(迷走図…3)

日本海側ということもあり、漂着ゴミの8割は朝鮮から。ニュースなどでは目にしたが、予想以上にひどかった。

数百キロの海を越えてきたというと何やらロマンチックに思えるが、残念ながらゴミ。

どんどん過ぎる時間。
次の道を見つけないといけないのだが、モチベーションは下がる一方、海岸を歩いてみたりする。

波がやってくるたびに小石が転がってシャリシャリ音がする。
とても癒される音だったのでしばらく座って聞いていた。

そんな自分にカエルちゃんが優しく微笑む。

帰りの船の時間まで残り1時間少々の所ですれ違った婆さんに大山への道を聞く。
教えてもらった道が少々あやふやだったので再び風力発電所跡近くまで行ってしまったが、戻り道で分岐する道を発見。しばらく行くと牧場跡にたどり着いた。確か読んだレポートにも載っていた場所で、俄然モチベーションが上がった。
所々の木に結び付けてあるリボンを頼りにぐんぐん上へ登っていく。
とりあえず石で組んである人工物発見。

当時のものかどうか不明だが鉄柵発見。


「いける、いけるぞ、俺」みたいな感じで登っていったのだが…。

時間が足りなくなり、途中で涙の撤退。
港で船を待つ自分を犬が優しい瞳で見送ってくれた。


さよなら蓋井島、また来るよ…。
次回は酔止薬持って来よう。

Yahooマップを使用した今回の迷走図。


(港)船酔い他でかなりの時間動けずにいた。


(1)意味も無く進んで見たものの明らかに方向がおかしいことに気付き撤退。かなり進んでからだが。


(2)高い所に登ってみたものの、風車跡にたどりついて失敗。そのまま北側に進もうとしたが断崖絶壁で断念。


(3)明らかに高度が下がりつつあったが意地でたどりついた海岸。ゴミが多かった。


(4)一旦(2)近くまで行ってしまったが道を聞いてたどり着いた牧場跡。


(5)コーステープに沿って進んだがタイムアウトで撤退。

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