豊予要塞 第二砲台 その1
(伊方町  2010/3)

軍艦波止場へ向かう途中にある民家(廃屋?)の横を通り、未舗装の細い道を行く。この入口が非常に分かりにくく、普通に道を聞いていただけでは多分見つけられなかっただろう。やっぱりお手数はかけるが、案内してもらうのは非常にありがたい。結構広い遺構なので道迷ってると時間無くなってしまうし。

第二砲台は昭和2年10月竣工、一発の砲弾も撃つことがないまま、昭和9年2月に砲は撤去された。

よく分からない。

民家の脇を通った時にはこの先どうなるんだろうと思ったが、こうなった。
とうことで、3月ながら半ヤブこぎ状態で進む。

夏だったら草はもっとすごいだろうし、蚊や蜂などの襲撃もある。
3月は暖かいけど草木はそれほど生えておらず、日もそれなりに長い、虫もいないし散策には1年で一番いい月だ。
ビバ3月!、ビバマーチ!、ビバ弥生!。

ヤブの中からいきなり姿を見せた砲床跡。
草木がもっと茂ってたらドボンといくかもしれない。

道路に建てられていた道しるべには「第二砲台」の文字もあったが、ご覧の通り整備はされていない。

第二砲台は南北各二つづつ砲座があり、砲座間に砲側庫が設けられていた。こちらは北側の砲座らしい。

胸墻部に残る迷彩。
蓋井島にも迷彩柄は残っていたが、ここまではっきり残ってはいなかった。元の顔料や描き方、現地の湿度、温度など、どういった条件がこうした迷彩柄の残り方に影響するのだろうか。


こちらも迷彩がクッキリ残る北側砲側庫の南側出入口。
入口上部に板でも打ち付けられていたような跡が残っている。

砲側庫内の部屋その1。
ご覧の通り、きめ細かいコンクリートは白さを保っているが、ただそれだけの空間。

砲側庫内には二つの部屋があり、こちらはもう一つの部屋。若干ゴミが散在するがこちらの部屋も特に何もない。

砲側庫をくぐって反対側の砲座へ。
整備されてない砲床はもちろんデフォルトの水溜り状態。


砲座から砲側庫を撮影。
反対側と比較すると更に迷彩が明快。あまりにカラフルなので戦争遺跡というより遊園地の廃墟跡と言った方がしっくりする。


砲側庫入口。
迷彩はもちろん内側まで描かれている。

部屋入口、扉蝶番部分。
ご多分にもれず、扉は無くなっている。

どこか忘れたけど壁。
平たい石とコンクリートを混ぜて作られているようだ。

砲台の一番西側の削平地。
兵舎があったとされている。

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