第10回爆釣ツアー ツイテナイ男の神頼みツアー その2

すっかり山の風景に溶け込んでいる石像は手入れがされていないことが一発でわかるような苔具合となっている。

真剣に願い事をするクモハ。その真剣な表情で何を願ったのかは知る由もない。
もちろん筆皇は今まで回った全ての寺社で願い事を怠ることはない。何を願ったのか?今まで食ったパンの枚数をおぼえていないのと同じ。

−第十二番 雲樹寺−
やっと四つ目の寺社に到着。今日中にあと3つは厳しいかも。

池一面の蓮の葉もこの暑さで枯れているものが多い。蛙でも乗っていれば風情があるのに。そういえば「国家の品格」に書いてあったけど、アメリカ人は松尾芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」って俳句を聞いて沢山のカエルがドボドボと飛び込む姿を浮かべるらしい。風情がない。

オニヤンマと違ってハグロトンボは落ち着きがあったので撮れた。中央だけどわかりにくいなぁ。むぅ、こういうとき光学10倍のカメラを持ってきておけば良かったと毎回後悔する。

−第十三番 武内神社−
真っ黒に感光しろーーー!と言わんばかりの陽射し。

やるき達磨に!
オラーーー!
何故かやる気がなさそうなのは現実の酸いも甘いも知った男が好奇心のみで行動しているため。

隣の駐車場で「今日はゲストにマギーしんじさんを〜」って聞こえたから見に行ってみた。
ラジコンのレースが行われていた。マギーしんじなんて何処にもいなかった。日本語のヒアリングも≒ゼロだった。

−第十四番 八重垣神社−
本日ラストの神社でおみくじを引くクモハ。最近大吉が続くクモハ。「今のツイテナイ状態がクモハにとっての大吉かも」とひそかに思う夏の夕暮れ。

ここでは「鏡の池占い」が有名らしい。売店で買った和紙を池に浮かべて硬貨を載せる。ネットで調べたところ、
・遠くで沈めば遠くにご縁
・近くで沈めば近くにご縁
・すぐに沈めばすぐにご縁
・遅くに沈めば遅くにご縁
って事らしいが、

そんな事を知らないオヤジ達は

沈まないようにと必死に和紙を応援。

挙句の果てには必死に息を吹きかけ遠くへ動かす始末。

クモハより遠くへ進んだ事を喜ぶ筆皇の姿は他の参拝者から見ればタワケにしか見えないだろう。
筆皇の隣では一人で来ていた女の子が占っていたが、筆皇の旅人のマントを剥ぎ取る勢いの息吹の被害を受け早々に沈んで早々に立ち去っていた。はたして彼女はこの事件をどう捉えただろう?
「早々に沈んだから早々に縁があるはず(^0^)」と思ったのか?
「モラルのないオヤジのせいでやり直しだ(>_<)」と思ったのか?
前者なら彼女は幸せになるだろう。・・・キレイ事だけどね。すまない。娘さん。

裸の大将フレーバーな幕末座りで許しておくれ娘さん。

ロングドライブと6寺社参拝で疲労もピーク。とりあえず二人とも息を引き取るように眠りについた。


つづく

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