大井川鐵道 SL急行 その1

崩壊現場近くの山側に見える「タヌキの里」。40体近いタヌキの置物が置かれている。
通過時にもったいぶったアナウンスをするので気になるがこれだけ。
ただ、一瞬なので見つけられない人も結構いる。まぁ四葉のクローバーを見つけた程度の喜びでよいのではないだろうか


「なんだぁ、つまらん」と大きな声でぼやく人あり、旅の感性が無い人だと思う。

途中、何度も景色の案内が入る。その度に客は忙しい。もちろん自分もその中の一人だ。

掛川付近から普通の田畑は一切見かけなくなっていた。そういえば金谷付近の諏訪原城は城内にも茶畑があった。

金谷出発直後は進行方向向かって右側の方が景色が良いが、途中から左側の方が景色が良くなる。

大井川にかかる吊橋の中で最長220m「塩郷の吊橋」の下を走る。その足場の狭さといかにも揺れそうな、その作りに見ているだけで冷や汗が出る。翌日夢の吊橋を渡って「吊橋マスター」になる予定の自分。

窓はほぼ全開。トンネルが多くなるに従って車内の煙指数も上昇。
奥は歌を歌う車掌さん。歌を歌うバスガイドも減ってきている昨今、旅の雰囲気づくりに一役買っている。

駅ですれ違う、元近鉄特急。近鉄は幹線部分のほとんどが広軌(線路幅1435mm)なのだが、16000系が使われた南大阪線は狭軌(1067mm)で国鉄と同じ。その為そのまま用いる事ができる。

その強烈に痛んでいる車体に近鉄ファンとしてはこちらの心も痛むというものだ。

更に車内の煙指数は上昇。煙の向こうで何人か倒れていても不思議ではない状況。
SLに乗り慣れていたはずのおじさん達、昔を忘れてパニック。

観光客がほとんどの為、ブラインドを使う人はほとんどいないと思われたので、引き出して撮影。結構薄汚れていい感じだった。

新金谷を出て約1時間で終点千頭駅に到着。静態保存されている9600と今日は出番がないC56がお出迎え。

降車直後は写真撮影の客でごったがえす。その間、運転室を撮影。機関士は当然汗だく。

釜が開いていると、写真を撮っている位置にも熱気が伝わってくる。

少し空いてきたので本格的に撮影開始。この日のC11 312号機は昭和21年製で東北地方を走っていた。
平成19年9月、車体老朽化の為、営業運転を終了した。

後始末が一通り終わったようで、記念撮影の為に子供を乗せてあげる機関士。
とにかく接客態度が素晴らしい鉄道だった。聞きたい事があっても気が小さくて聞けない自分を見ると、向こうから気さくに話しかけてくれる。


まぁ、フレンドリーと言えばフレンドリーなのだが、切符売り場などでタメ口をきく駅員が多い。
慰安旅行で訪れた時、領収書を頼むと「いいよー♪」ってな感じ。何度か乗って慣れたが、初めての時は結構びっくりしたもんだ。

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