大井川鐵道 SL急行 その1

自動車で訪れた場合、始発の次の駅「新金谷」駅からの乗車となる。
駅にはレトロな客車が見られ、旅行気分が高まる。

新金谷駅。写真だとあまり古く見えないが、建てられたのは昭和6年。駅の向かいにある「プラザロコ」では弁当やグッズの販売がされている。ちなみにこのプラザロコ内にも古いSLが展示されている。

改札まで時間があったので駅の外で待っていると、ホームにはなぜかすでにSLの姿が。駅員に聞くと、この駅から始発の金谷駅まで回送するらしい。
それを知ってるマニアの人達は入場券で入場し、写真を撮りまくる。この日は新茶のサービスがあるということで茶娘をモデルに撮影しているようだ。

約10分前から改札開始、駅に入るSLを撮影する為にホームの一番奥へ行く。
いい場所を取りたいので急ぎ足で歩くが、ホームにはなぜか狸の置物…、いかんいかんと思いつつ誘惑に負けて撮影。

大井川鐵道は各地の私鉄で退役となった車輌を用いて運行している。
写真は元近鉄16000系と西武312系。塗装もモロにそのままで不思議な光景だった。

遠くで汽笛の音が聞こえ、今か今かと待ちわびていたが、なかなかその姿が見えない。隣にいたNHKの取材の人曰く、汽笛は遠くでも聞こえるので、聞こえてから姿が見えるまで結構時間がかかるようだ。
それならばということで油断していると、いきなり姿を現すSL。NHKの視聴料払ってないからだろうか、巧妙なトラップにはめられた。

編成の一番後ろにはこれまたレトロな電気機関車が併設されていた。傾斜の多いので補機として用いられている。

せっかくSLが牽引するのに客車がピカピカでは雰囲気に欠けるところだが、心配は無用だった。予想以上に古めかしい客車に乗り込んで早速撮影開始。
写真は洗面所。現在は物置として用いられているようで使用できなかった。せっかくなのでそのままにしてほしかった。

扉。もちろん手動。

車内。この日は金曜日ということで7〜8割の乗車率。しかし、その平均年齢は異様なほど高く、32歳の自分でも若年ベスト10に入れそうだ。

壁にかけられていた額。確かに乗り心地は現在のものと比べるまでもないが、細かい作りこみ等は丁寧で味があった。

同じく壁にかけられていた国鉄時代の路線図。昭和40年代中期のもの。芸が細かくてよい。

隣の客車。お座敷仕様に改造されていた。この日の利用はなかった。

エアコンなぞついてはおらず、天井には扇風機がぶら下がる。ただエアコンがついていても、皆窓を開けるので意味はないだろう。


ちなみにスイッチを押しても動かなかった

この日は茶娘による新茶サービスがあった。駅であったNHKの他、民放の取材も行われていた。
自分もお茶のサービスを受けたが、もらう瞬間に大きく揺れ、足元にお茶をぶちまけられた。
幸い、お茶があまり熱くなかったので火傷もせずにすんだが、ぶちまけた瞬間の「う゛ぉっ!」という茶娘の絶叫がいつまでも耳から離れなかった。

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