蓋井島 その1

写真中央右の張り出した岩、さすがに上を通ることはできず、岩の下を波の来ないタイミングで通過するしかない。

見事にタイミングを外した上に転倒したイアン。

のび太の海底鬼岩城みたいな景色。
今はいいが、帰りに満潮になっていたらと考えるとぞっとする。


望月さんの「探索実録・蓋井島サバイバル」を読んでいたので、多少この先が読めるが、かなり苦労されていたようなので、まだまだ油断はできない。

見上げると崖。
望月さんはあの上を通ったのだろうか?

股岩(命名・自分)。

ここから先は浜が無く、岩場続きとなる。しかし奥の岩場に何やら柱らしき物発見。

カメラを望遠にして撮影してみると、確かに人工的な柱。あれが軍の標識柱か?


…問題はどうやって近寄るかだ。

まぁ結果的に行けたのだが、道中は波乱万丈の連続、とても撮影なんてできないまま。


ということで、やはり標識柱だった。


Yahoo地図

「…二〇〇米…」以外読めない。


現地でしっかり読んでくれば良かった。

「陸軍省」とある。

「昭和十年二月十六日」とある。

「下関要塞第一区地帯標」とある。


根元部分がだいぶ風化しており、しばらくしたら倒れてしまうかもしれない。


後で知ったのだが、わざわざ危険な海岸沿いを通らなくても要塞跡には到達できる。しかし先にそれを知って、ここを通ってなかったら、この標識柱は見られなかったし、この島の記憶も今ほど強烈ではなかったと思う。
年を経た男が思い出を小出しにして生きていく生き物である以上、こういった冒険はいい糧になるだろう。
自己フォローを忘れない男、37歳O型蟹座の自分。こうして精神的ストレスを逃がしている。


大きい写真

海岸沿いの道から山頂に向かって藪コギ開始。写真は山中で見つけた境界柱?。


この付近で写ルンですを拾った。
運が良ければ野外エロティカルが写っているだろうと思って拾ったが、何度か足を滑らせているうちに落としていた。


ところで今でも青姦って単語はあるのだろうか?

4月というには暑すぎる陽気、そして山の中はものすごい湿気。持ってきたペットボトルのお茶はすぐ飲み干してしまった。
乾いた30代3人組、道無き道をあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。

前頁 戦争遺跡トップ次頁
/////
観光トップ