佐久島 その2

ジョリーと呼んでも、モロと呼んでも吠え立てきた犬。どうやら他人らしい。

狭い迷路のような道を歩く。本当にタバコ屋があるのか心配になったので、気を落ち着けようとタバコに頼るも、何のためにタバコ屋を探しているか気づき更に憔悴。

と思ったらすぐ発見。

とりあえず外から様子見。トトロにでも出てきそうな雑貨屋。

タバコ購入しつつ店内無断撮影。おばあさんは微笑みつつ店奥に姿を消した。

店の近くの消火栓。どこでもドアかと思ってあけてみたが駄目だった。

路地を少々散策。道路はアスファルトではなく、コンクリート。


水木しげるチックな雰囲気にアドレナリンが滲み出るのもやむをえまい。

視線を感じて振り返ると、偵察猫がこちらの様子をじっと覗っていた。

メッコーレの看板だったらもう少し味があった。

東港へ戻る。
堤防沿いの道を歩いていると廃旅館。遺跡でも何でもない「廃」を尊ぶ感覚は日本人しか持っていないはず。

観光地図にも載っている「船頭重吉の碑」。
江戸時代、江戸に向かう船の船頭だったが難破、1年以上の漂流の上、イギリス船に助けられてロシアを経由し5年後に帰国した重吉がこの島出身ということで碑が建てられている。


碑には「海の男船頭重吉出生の地」と記されている。分かりやすいが「海の男」は余分。

東港から筒島へ向かって海際を歩く。
天気は良いのだが、すこぶる風が強い。

働くおばあさんと出会った。


釣り客と思われる男3女1のグループが妙なハイテンションでお婆さんに挨拶。おばあさんは騒がしい人が嫌いらしく、自分のそれと比較して親愛の表情が見て取れなかった。
少し優越感を持って無断撮影。カメラに向かって微笑むのは女としての本能か。

墓標のような大根群。
古くからいるシナプスが「サラダの国のトマト姫」の「ダイコーン」を記憶倉庫から引っ張り出してきたので突き返した。

島の南東部を筒島に向けて歩く。
このあたりは荒地状態。

佐久島本土南端部到着。ダイナミックな地層と松、きれいな海にしばらく見とれる。

掘ったら化石でも出てきそうな地層。25年前の自分ならきっと掘っていたことだろう。

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