平家物語歴史館 その5


第8景「平重衛、大仏を焼く」の巻。
1180年、南都に出兵した平重衡の兵火によって焼かれた大仏を前にただ経を唱えるしかない僧侶と嘆き悲しむ民衆。
大仏の下敷きになったり、大仏殿に避難して焼死した人多数。

焼かれた大仏脇の少女はあまり悲しそうではなかった。悲しみが深すぎたのか、大仏が焼かれた悪行が理解できなかったのか。

何にしても自分に分かるのは彼女がチワワ顔だということだけだ。

焼かれた大仏の脇、こちらはダイナミックに嘆く男性。
よく見ると焦げた足を脇に抱えている。家族だろうか?

第9景「清盛、高熱を出して死去」の巻。
熱病に苦しむ清盛と為す術なく見守る女官。

残念ながら傍目には清盛に呪いを為す貞子にしか見えない。

最終コーナーを抜けるとクライマックスの屋島・壇ノ浦の戦いコーナーへ。
その手前には一ノ谷の戦いコーナーがポツンとあった。

第11景「平敦盛と熊谷直実」の巻。
美青年ということでかつては全国3,000万の女子高生のハートを掴んだ平敦盛も、ここではマネキン顔。コーナーの狭さから言ってもあまり力が入っていないのがありありと分かる。

右手の屋島コーナーからぐるっと壇ノ浦コーナーを巡る形となっている。写真は壇ノ浦コーナー最終地点から撮影。

第12景「那須与一、扇の的を射る」の巻。
屋島の戦いで観衆が見守る中、扇の的に向かって弓を引く那須与一。

この歴史館、蝋人形ということで人物についてはすこぶるリアルであるが、馬や海面など人物以外になると途端にチープになる。

スペースの関係上あまり距離感が感じられないのはかえすがえすも残念である。
ついでに船も超チープ。

扇の的の横に立つ、ぬりかべ額の平家女性。

ちなみに自分の額もこの女性に負けじと広い。

壇ノ浦コーナー。
右手には入水直前の安徳天皇、

第13景「安徳天皇、入水」の巻。
「波の下にも都がございます」と幼天皇を優しく諭す二位尼と顔が若干ホラーな安徳天皇。
ポーズ的に肛門を揃えた指で突く攻撃技に見えないこともないのだが不敬なので伏せておく。

第14景「平教経、壮絶な最期」の巻。
平家の敗色濃厚の中、鎧武者二名を道連れに入水する平教経。
迫力ある表情の教経と比較して、掴まれた鎧武者はマネキン顔。既に死亡しているのかもしれないが、この歴史館では往往にしてこういう手抜きが見られる。

誰かよく分からないが、見事な流し目を見せる武士。
バンコランもこんな感じなのかもしれない。

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