平家物語歴史館 その3

有名人だけあって、額の小皺、眉毛、睫など心なしか人形の造りも精密な気がする。顎のブツブツなんかは最高だ。

まぁ、リアルだけどさすがに彼では自分の綿棒は反応しない。

坂本龍馬の写真は数枚残っているが、横顔の写真は見たことがないので、こんな感じということで撮影。
しかし二次元の写真からよくもまぁここまで精密につくりこめるもんだと思う。

中岡慎太郎はここでも脇役。
この当時としては珍しい(と思う)笑顔の写真を見ると、外見的には龍馬よりかなりかっこいいと思うのだが、かなり頭でっかち。若干近藤勇にも似てる。

ロシア帝国末期の怪僧ラスプーチンかと思ったが、四国に縁はないし、そもそも浴衣なんか着ないだろうということで説明板を熟読するとやっぱり別人。


この歴史館のメインとも言える平家物語コーナーのある二階へ移動。
まずは一階・二階の吹き抜け部分にある「一ノ谷の合戦」の逆落としシーン。


高低差のある吹き抜け空間を使うだけあってなかなかの迫力。
屋根の鉄骨が見えるのはどうにかしてほしいが。

ろう人形のリアルさと比較して妙にみすぼらしい馬の人形。

雄たけびをあがながら、勇ましく駆け下りる義経。

目立たないが、義経背後の家臣Aもなかなかいい表情をしている。

全然怖がってない弁慶。
こういう強い奴見ると、ちょっとカチンと来るね。
本人前にしては言えないけどね。

びびる家臣B。
自他共に認める、この歴史館で最高の表情を持つ男。

どう、この表情。
見開いてこぼれそうな眼球、叫んでしまいそうな恐怖心を無理に押さえ込んだ口端、大きく開いた鼻腔、どれを見てもパーフェクトなびびりようだ。

ちなみに自分も高い所に行くとデフォルトでこういう顔になっているらしい。

第1景「平忠盛 鬼を捕える」の巻。

白河院が祇園女御という女性の所へ供を連れて出かけた時、光を発する鬼のような怪物と遭遇する。
多くの家臣達は恐れおののくだけであったが、平忠盛は鬼を捕えた。しかし捕えてみるとそれは鬼ではなく、灯篭に油を入れに来た老人だった。雨除けや手に持っていた燈明で鬼に見えただけであった。
白河院は忠盛に褒美として祇園女御を与えたが、その時彼女は白河院の子を孕んでおり、産まれてきた子が平清盛だったという話。


平家物語を全部読んだ訳ではないので、この下りは初めて知った。

外観はなかなか立派なのだが、中がご覧の通り、倉庫+αのチープな造り。

隅の方では平家物語に出てくる女性についての説明by永井路子のパネルが並んでいる。
常盤御前みたいに有名な女性から、初めて名前を聞く女性まで色々。
単純な説明だけでなく、歴史小説家ならでは視点で書かれた文章(と言っても引用だけど)がなかなか読ませる。

ただこれが田渕久美子なら読まないだろう。まぁ彼女は脚本家だけどね。

第2景「平家にあらずんば人にあらず」の巻。

1167年、平清盛は太政大臣となった。嫡男重盛をはじめ一族も公卿として昇進していく中、清盛の妻の弟である平時忠は「平家にあらずんば人にあらず」と高言したという話。

この時忠、「平家にあらずんば〜」の名セリフをはいて有名なのだが、他力本願でここまでのセリフを吐く彼もなかなか強心臓だ。ここに至るまでも紆余曲折あったようだが、結局平家滅亡後も生き延び、天寿を全うしているのがまたすごい。

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