GSA2010(GEO SPACE ADVENTURE2010) その2

しばらく歩くと壁にスクリーンが掛けてあり、神岡鉱山についての説明ビデオが流れ出した。

奈良時代から採掘が行われていた神岡は古地図にもその名前を刻んでいる。

突然背後に赤い照明が灯り、3人の男の姿が浮かび上がった。

最初は人形かと思ったが、どうやら江戸時代の採掘シーンを再現している人間らしい。
長袖でも底冷えする坑内で赤フン一枚、軽快なトークで参加者の笑いを誘っていた。

シーンが変わって近代に入ってからの採掘シーン再現。
まぁ正直、採掘方法の違いというのはぴんとこなかったが、いかにもイベントという感じで楽しかった。

ビデオに戻り、重機の活躍するシーンで突然、横から大きなエンジン音と打撃音。暗闇に目をこらすと坑道の奥に重機が姿を見せた。

当然こっちにやって来るもんだと思っていたが、そのまま引っ込んでいった。
なんかお化け屋敷のお化けみたいな演出だった。

ビデオ放映が終了し、ほんのちょっと移動すると広い空間があり、さっきの重機が展示されていた。

重機担当のおじさんの説明。
愛想笑いや媚びた感じは全くないが、簡潔ながら分かりやすい説明だった。まさしく山の男。


神岡鉱業と川崎重工が共同で開発した鉱山用のショベル(確か「スクープドラム」と言っていたような…)。
高さの無い坑道で作業が行えるよう、ご覧の通りとにかく低く作られている。長さは10.6m、総重量37t。

特殊な形状なのでどっちがフロントかよく分からないのだが、何はともあれジープみたいな風貌。
幅は2.4m。

見学者がバケットに乗って記念撮影。
ちなみにバケットは12t積み、大きさからするとそんなに積めなさそうに見えるのだが。

低い位置でダンプに積めるよう、バケットの後ろ側から鉄板で押し出すことによって、すくった岩や土を押し出せるようになっているらしい。(レジェクター方式?)

撮影してる最中、妙に筆皇の姿を見かけないと思っていたら、タイヤに足を踏まれて動けなかったようだ。

ちなみにこのタイヤ、新品の時は直径180cmほどあったらしいが、現在では170cmもないくらいに磨り減っている。一本の重さは約500kg。

続いて岩盤にダイナマイトを突っ込む穴を掘る削岩機の説明。

実際に重機を動かして穴を開けるところを見せてくれ、これはその痕跡。
堅い岩盤でも3分で3mの穴が開けられるらしい。

筆皇はかつて意中の女性に3ヶ月かけて1ミリたりとも削岩できなかったらしい。


ビジュアル的にはさっきの重機よりこっちの方がロボットチックでかっこいい。

削岩部先端。
もっとゲッター2の腕みたいなドリル状になっているかと思っていたが違った。


コックピットに乗って撮影できる。
突き出た削岩部がマニピュレーターチックで男心をくすぐる。将来ボールが開発されたらコックピットから見える風景はこんな感じなんだろうか。

坑内のあちこちにはトロッコの線路跡が残る。ものすごく廃魂を揺さぶられる遺構であるが、筆皇は全くの無関心であった。

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