GSA2010(GEO SPACE ADVENTURE2010) その1
(飛騨市  2010/7)

2002年東大名誉教授の小柴昌俊氏がノーベル物理学賞を受賞した「ニュートリノ観測」。この観測の舞台となった「カミオカンデ」は旧神岡鉱山の坑道を再利用した作られた施設であり、現在ではさらに規模が大きくなった「スーパーカミオカンデ」にて観測が続けられている。
このスーパーカミオカンデ、カムランド(旧カミオカンデ)が見学できる年に一度のイベント、GSA(GEO SPACE ADVENTURE)に「TEAM酷道」のよごれんさんからお誘いを受けて参加した。定員制のイベントで、通常であれば結構な競争率なのだが、よごれんさんとお仲間のおかげで何も努力をしないまま見学することができた。

イベントは7:30に旧神岡鉄道、奥飛騨温泉口駅集合なのだが、よごれんさんからは4:00から神岡鉱山(栃洞)見学、GSA終了後は大津山の酷道踏破のお誘いを受けた。酷道踏破は体力と時間的に御免やっしゃし、栃洞見学だけ参加する予定であったが、結局朝起きられずにGSA参加のみとなった。

GSAの集合場所である旧奥飛騨温泉口駅に立てられていたノボリ。

一番上の土星マークを見ると今は亡きセガ・サターンを思い出す。
そう、当時初代プレステとゲーム界の覇権を争い敗れたマシンである。

そうなのだ、自分はサターンとPSでサターンを、ファミコンとMSXでMSXを選択する選球眼の無さが悩みなのだ。

でもまぁ、MSXを選択したおかげで結果的に職につながってるわけなのだが…。
人生万事塞翁が馬とはまさにこのこと。

…と、ノボリ一本で自分の人生を振り返ることができた。

受付終了後、ニュートリノについて紙芝居で簡単な説明がある。

ニュートリノ君が出てくる子供向けの内容であるが、客のほとんどは成人、ちょっとかったるいのも事実。

と言って、ニュートリノについて何が分かってるわけではないのだが。

ボランティアの紙芝居おばさん。
直で物語を話してくれると思ってたら語りはテープだった。

自分達は7:40グループ。
1グループ2台の観光バスに分乗して鉱山跡へ移動。普通の観光バスでは到底走らないような細いクネクネ道をだが、パンチパーマの運ちゃんは平気な顔でバスを走らせていく。

まぁ運転中の顔を見たわけではないので、本当は平気な顔だったかどうか分かんないんだけどね。鬼の形相だったかもしれないしね。

跡津坑口で一旦バスを乗り換える。ついでに坑内での注意事項など説明を受ける。

坑内では常時この「GSA」ヘルメットをかぶる。ヘルメットはともかく、このステッカーが欲しい。

写真を撮っていると、筆皇がカメラの前に立って動かない。
どうやら写真を撮って欲しいようなのだがポーズのコンセプトが分からない。最初はこの日のために購入した周期表Tシャツを見せたいのかと思ったが、どうやら違うらしい。

とりあえずシャッターを押しながら色々考えた。
ヘルメットとその中に納められたジャケット…、そうか、変身前のパーマンだ…。

「一言言えばいいのに…、面倒な男だ…」
ポーズをやめない筆皇に愚痴りながら14回目のシャッターを押した。

ニュートリノ見学ということで化学チックな周期表Tシャツを購入。まぁニュートリノが科学なのか化学なのかも分からないのだが、雰囲気がそれっぽければそれでいいのだ。

背中には酸素の「O」。
自分も色違いのTシャツを購入、背中はリチウムの「Li」。

坑内では懐中電灯が必須、自分はカバンに入っていたものを使用したが、筆皇は持ってなかったので500円で購入。

GSAオリジナルということで自分も買おうと財布を出したが、筆皇が購入したものを見て財布をしまった。


「よごれんとゆかいな仲間達」による自己紹介。
ハンドルネームで自己紹介する人もいたが、40近くなって「は、はっとし_ぜろです…」なんて名乗れない。
知名度がないのはHNでも同様だ、とりあえず本名で名乗った。その後に流れる「誰だこいつは…」という雰囲気には気づかないフリをした。

説明と休憩で30分ほど過ごした後は中型バスに乗り換えていよいよ坑内へ。
写真は見送りで手を振るボランティアの人達。どうでもいいが坊主頭が多いような気がした、ニュートリノの影響だろうか。

バス内で再度簡単な説明。
ただでさえ狭い中型バスの中、みんながヘルメットかぶっているので余計狭苦しい。

坑内をバスで3分ほど走ってスタート地点到着。気温は約15℃、最初は心地良い涼しさだが、数分いると段々寒くなってくる。

岩盤むき出しの坑内は鉱山というより洞窟チック。
構内の高さは4mほど。

ボランティアの人に連れられてぞろぞろと後に続く光景はまるで「ブレーメンの音楽隊」みたいだなと思ったが、何か違和感が残る。

家に帰ってから調べると、「ブレーメンの音楽隊」じゃなくて「ハーメルンの笛吹き」だった。

少年魂を取り戻した筆皇、前に向けていたライトで自分を下から照らす。
懐かしさで感涙にむせびながら撮影。

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