しまなみ海道 その3

入場料は大人200円と割と安価な設定。レンタルバイク屋でもらったチケットで更に安く入場できた。
チケットと一緒に村上氏の書状のコピーがついてくる。何が書かれてるか全く分からないが、雰囲気としては何となく良い。

この博物館のある大島のジオラマ、というより立体地図。

国分山城を攻める秀吉軍の絵。
当時の城主は村上武吉。武吉は先鋒であった小早川隆景を相手に戦わず開城する。
無理な戦をせず、海賊らしい合理的な判断とも言えるが、あまり格好の良いシーンとも言いがたいのも事実。

能島村上水軍の説明ビデオが流れるコーナー。右手の窓からは瀬戸内海が見られる。7秒くらいで通過した部屋。
具体的には、瀬戸内海の潮流や、島々について説明していたような気がする。

小早船同士の戦いを説明している展示。
筆皇に何等かのアクションをしてもらおうと思ったが、察しられたらしく、姿を消していた。

水軍が用いていた大型船(安宅船)から小型船(小早船)等、色々な船の模型展示。

瀬戸内海に多くみられた海城築城シーンの模型。
手前には「持ち上げてみよ!!」と書かれた箱。石垣の石の積み上げを体験させるためのものらしい。
持ち上げてみたが、妙にわびしい気分になった。


この付近の島々にあった城の分布図。小さな砦みたいな城ばかりではあるが、結構な数があったようだ。

隣の見近島城跡で発見された出土品。無数の遺物が地表に露出していたらしい。


見近島は大島と伯方島の間にある小さな無人島で、現在は島の上を大島大橋が通っている。ここも自転車や歩行者は橋から降りることができる。

発掘調査の様子を説明している展示。人間は人形などを用いず、写真のパネルを立てたものを使用。
あまり他では見かけない展示方法だが、そもそもこうした調査シーンの展示自体が珍しい。

海城跡で見られる代表的な遺構である、「岩礁ピット」。岩礁にあけられた柱などを立てる為の穴。

岩礁ピットの中には木柱が残っていたものもあり、そうした柱片が展示されていた。

能島村上氏の本拠地であった能島城跡の模型。
木の板を積んでいって、高低差を表現しようとしたのかもしれないが、普通のジオラマの方が良かった。


能島へは、船で渡ることができる。小島へ行った時に、小島の前に寄航した島であるが、降りる客は釣り人ばかりだった。
結構遺構が残っているようだったので、寄りたかったが、時間が無くて断念。

見近島から発掘された調度品など。
臼、鋤、釘など多数で、現在無人島になってしまっている見近島も、当時はたくさんの人が生活していたことが覗える。

能島村上氏の家系図。
一番最後に記されている公一さん(2003年没)の後は載せられていないが、現在も誰か当主として血を受け継いでいるのだろう。

村上家記念室。
村上家に伝わっている鎧や絵画、書状などが展示されている。

色々威腹巻。
自分は高校の武道選択で、少しでも鎧っぽい気分が味わえると思って剣道を選択した。授業中、示現流ばかりやっていたら、先生に「剣道をなめている」と、思いっきり喉元に突きを入れられた。今でも怨んでいる。

よく分からない中国風の絵画。
説明文すら読まず、写真だけ撮ってスルーした。村上氏のコレクションらしい。

企画展示「海賊の城 能島城を掘る」
スペース的には狭いが、一番しっかり見学したコーナー。能島の遺構状態が数多くの写真で説明されている。

先出の岩礁ピット。
左側はそのままの状態、右側は分かりやすく、ピットに土嚢を置いた状態。

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