名鉄資料館 その1
可児市

岐阜県可児市にある名鉄資料館。展示資料も多くて無料、写真も撮り放題と結構お勧めなスポットではあるが、土日は開館していない(夏休み期間中などは除く)のがネック。日進市の「レトロでんしゃ館」のような実物の列車展示はないが、資料としての品ぞろえはこちらの方が上だと思われる。名鉄の研修施設みたいな建物に隣接しており、パっと見は分かりにくい。入館には予約が必要であるが、当日の電話でも充分間に合う。マニアや家族連れは楽しめるかもしれないが、カップルには少々不向き。


住 所 可児市川合北2-158
(0574)61-0831
入場料
駐車場
開館時間 10:00〜17:00
休業日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始・その他
H P

何の車輌かは不明だが入口横に置かれている車輪と車軸。名鉄の線路幅はJRと同じ1067mm、俗に言うところの「狭軌」。

受付で氏名を記入する。受付におじさんは何も言う前からスマイリーに「写真はご自由にお撮り下さい」と言われた。お言葉に甘えて閉館近くまで2時間撮りまくっていたら、スマイリーじゃなくなった。
写真は第一展示室。展示棚には多くの資料が並べられている。奥の写真は歴代の社長。

被服コーナー。
俗にいうところの制服。奥は昔の線路工が着ていた法被。

名鉄の前身、愛知電気鉄道時代の線路工手用法被。愛知電機鉄道との合併は昭和5年なので、70年以上前の品となる。

昭和11年発行路線図の名古屋周辺図。前年に名岐鉄道と愛知電気鉄道が合併し、名古屋鉄道が成立しているが、岐阜〜豊橋は直通されていない。


日中運転のされない東名古屋港線はこの時すでに開通している。また、現在自動車学校となっている鳴海球場が記載されている。

知多半島南端部。
現在の河和線は知多鉄道により開業、乗り入れを行っていた。
内海の北部に当時観光スポットとして力を入れていたサンドスキー場が見える。

知多中央部。
常滑南東に「航空灯台」に記述。この時代よりおよそ70年後、常滑沖に中部国際空港が開港。

尾張近辺。
岩倉と東一宮を結んでいた一宮線が見られる。Wikipediaによると1965年廃止。

社員章、襟章など。合併前の会社のものも数多く展示されているが、個人的にはあまり興味はない。

昭和15年の知多・常滑線時刻表。
神宮前の次は廃止された伝馬町駅となっている。

初代パノラマカー7000系の取扱説明書と試乗記念品。長らく名鉄の顔として走ってきた7000系も間もなく引退するそうだ。

昭和36年の7000系試乗記念乗車証。写真でなく絵なのが時代を感じさせるが、それがいい味を出しているともいえる。

瀬戸線の鳥瞰図。
現在の「守山自衛隊前」駅は「聯隊前」駅となっている。小幡駅から北に向かって「竜泉寺電鉄末成線」の記述があるが、計画だけて開業はしなかったようだ。

戦時中、兵役に出た社員の武運長久を祈る日の丸の旗。

1/30パノラマカー設計構想模型。
全体的なフォルムは7000系と似ているが、先頭車両後部に展望席が設けられている。ただその形状から言って、先頭に座っても屋根しか見えなかったのではないかと思われる。

後部展望席アップ。10席にも満たないと思われる座席。パノラマカーと近鉄ビスタカーのいいとこどりのような形状であるが、この展望席は見送られた。

先頭部アップ。運転席部分が7000系と比較して大きくなっている。また先頭のガラスが上方まで延びているのが大きな違い。ライト形状は小田急のロマンスカーに似ている。

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