硫黄岳・横岳プチ登山 その2

14:02 ガスに煙る硫黄岳山頂到着
桜平から昼食時間を省いても約4時間、恐らくこのコースを通行する多くの老若男女でこのペースより遅くなることはほぼありえないことだろう。

コースタイム3時間のところを4時間かけても悪びれることなく公式ポーズで記念撮影。

やってみたかった一人フュージョン。昼食後に飲んだ薬で頭痛は緩和されつつあったが我ながら不機嫌そうな顔だ。

筆皇、自身専用の公式ポーズ「維新」をここでも披露。身内ながら彼ほどこのポーズが似合う男は少ない。

ガスに煙る避難小屋。ガスが深すぎて硫黄岳山荘に降りる道が発見できず、小屋の中で地図を見ることにする。

「リュックがひっかかって入れない」
やってみたかったお約束で機嫌が良くなる子供心に我ながらただただ感服。

狭い入口からやっと二人入った途端に僅かに雲が切れた。急いで横岳〜赤岳を撮影。

 
ほんのわずかの周期でガスの濃淡が変化する。
どうでもいいが、相変わらず山頂碑付近に荷物を置いたり飯を食ったりする人が結構多い。後から登ってくる人の迷惑になる。

硫黄岳爆裂火口跡の縁を歩く筆皇。足元すらガスがかかる瞬間もあるので、ヘマをすると長いようで短かった33年の人生は終局を迎えることとなる。

ガスが深いので底が見えず、高所恐怖症の自分でもさほどの恐怖は感じなかった。それでもガスの向こう、はるか下まで落ち続ける断崖を見続けていると鳥肌総立ち。

ガスが若干晴れて山荘方面が確認できた。更にガスの向こうには第一目標横岳が横たわっている。

14:52
硫黄岳山荘到着。15時山荘到着で予約してあったのでバッチリの時刻。

硫黄岳山荘玄関。
元石室だけあって雰囲気充分。夕飯まで時間があるので付近の散策でもしたいところだったが、雨が止まない。

恐らく水タンク。
トイレはなんとウォシュレット、使用した紙だけは備え付けのゴミ箱に捨てなければいけないが、お客さん達もこれには一様に驚いていた。

玄関入ってすぐの土間。雨が降ったのでストーブの上にはたくさんの乾かし物がぶら下がる。
自炊は写真右手の石の上で行う。


帳場では宿のバイトが「天気予報に騙されましたね」とのたまう。「ずっと週末は晴れの予報だったんですが…」と少し申し訳なさそう。
「いえいえ、あなたや天気予報が悪いのではありません、あなたの目の前にいる男によるものなのです。」
天気の話を引き続きしているバイトの口元を見ながら心の中でつぶやく。

体も濡れてしまったのでしばしストーブの前でくつろぐ。8月の下界では考えられない。

盆前ということもあり混みそうだったので個室確保。気が小さい自分はパーソナルスペースが充分確保できないと熟睡できないのだ。

部屋の広さは4畳半ほど?三組の布団が置かれており、三組ともひくとほぼ部屋が全て埋まってしまうくらいの広さ。
掛け布団はファブリーズっぽい匂いがしたが部屋全体は少しかび臭い。雰囲気としては山小屋っぽくて自分は良かったと思う。

土間の靴置き場。
いろんなメーカーの靴がずらりと並ぶ。

談話室。
ライク地方の温泉休憩所。

雨が少しやんだので外に出た時筆皇が撮影した鳥。もちろん名前は分からない。

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