三谷温泉ロープウェー その3

降りてきた階段とは反対側のラバーズヒル西側。
こちらもプラットホーム方面に降りる階段が確認できるが、幅は狭く、手すりもないので業務用と思われる。

プラットホーム西側。
写真奥にも柵らしき遺構が残る。


最西端部分に移動し、プラットホーム西側を撮影。
柵が中途半端なので、出入口や別施設への連絡口だったのかもしれない。

たっぷりと駅基礎跡を見学したので弘法大師像下をブラブラ。
するとたくさんの石仏の間に慣れた様子でブチ猫がやってきた。

望遠で撮ってるのですぐ近くに見えるが、撮影位置と猫の間には池があって直接手が出せない。それが分かっているためか、やけにノンビリしていた。

同じく弘法像の下をブラブラしていたら山腹のヤブの中にコンクリート製らしい建物発見。
もしかしたら中に入れるかもしれないと思い、人目の少ないタイミングで下りてみた。

結構な急斜面をヤブこぎこぎ下りてみると、とても立方体なコンクリート建造物が残存していた。
ヤブがひどくて一周できなかったが、とりあえず出入口らしきものは見当たらない。

乃木山からの写真を見ると、上には普通の家屋チックな建物が建っていたようだが、その基礎にしては頑丈ででかすぎるので、やっぱり中に入れるような建物なのかもしれない。

立方体から眺めたプラットホーム西端部分。
愛を語る場として聖地化されつつも、所詮は廃墟の再利用、鼻腔に充満する香りはすこぶる廃スメル。

うってかわって、こちらは同ロープウェイの乃木山駅跡。

昔は山のあちこちに小さな弘法像があって、もともとこちらを弘法山と呼んでいたらしいのだが、乃木将軍像がつくられて乃木山と呼ばれるようになったと言われる。

大秘殿のおばちゃん曰く、乃木像がある前から「野木山」と呼ばれていたとのことだったが、証明できる資料は見つからなかった。

乃木将軍像。

現在は大秘殿の駐車場となっている場所は当時「乃木山ステージ」という広場があったらしい。また別の資料には「乃木山遊園地」の文字も見られたが、恐らくステージにちょっとした遊具があっただけではないかと思われる。

観光のページでも紹介しているが、現在は「延命山大聖寺 大秘殿」という観光寺になっている。
昭和臭ただよう、とてもB級スポットらしいB級スポットだ。


そしてこのドーム状の建物がかつてのプラネタリウム跡を再利用したもの。ロープウェイ開通後、通常の観光施設だけでなく教育的な施設も作ろうと付近のホテルなどが出資しあって建てたもの。

最盛期は近隣市町村の小中学生が遠足などで多く利用したようだが、収支的には当初からかなり苦しかったようだ。

プラネタリウム時代の写真で、上の写真とほぼ同角度。
こうして見ると、建物自体にはほとんど手が加えられていない。

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