愛岐トンネル群(旧国鉄中央線)一般公開 その5

長さは見学コース内最長となる333m。
中間地点まで行くとほとんど光が入らず足元すら見えなくなる。このトンネルだけはさすがに懐中電灯を持って来れば良かったと後悔した。

トンネル内の灯りは蝋燭、竹の輪切りの中で物寂しげに灯っている。

何やら銘板か何かはってあったような跡もあったが何か不明。なら掲載しなけりゃいいじゃんと思うかもしれないが掲載したいんだから仕方ない。

レンガの積み方は「イギリス積み」、強度が一番ある積み方とのこと。実は今回初めてフランス積みとイギリス積みの違いを知った。
あれだけ戦争遺跡のレンガ積みを見ておきながら恥ずかしい限りだ。

トンネル内はフラッシュ焚くせいか、枕木の置かれていた感じが分かる。

心霊サイトの準レギュラー、オーブ出現。

心霊サイトとかで「地縛霊が3体こちらを眺めていました」ってな感じのクールでトンチンカンなコメントを見ると、畳かきむしりたくなる衝動にかられる。

あと、オーブとかって本当にオーブだと思って書いてるんだろうか?指先一本でもホコリだとか思わないんだろうか?思わないならちょっとやばいぞ。

「多分ホコリだろうけど、心霊サイトだからオーブって書いておくか」って言うなら理解できるけど、身内に知られると恥ずかしいからやめといた方がいいよ。


鏡か何か使ってトンネルの外の太陽光を内部に反射させている。綺麗だなとは思うがとても照明代わりにはなりそうもない。

刻印が刻まれたレンガが多数発見され、新聞記事にもなった。

刻印が刻まれたレンガ。
この時代の生産物はレンガに限らないが作る側の心意気というものが感じられる。そうした目で見るせいか、ホームセンターで売ってる物なんかよりもすごく密度が高くて質感もあるような気もする。

割と物事を贔屓目に見る性格なのであまり気にしないで。


6号トンネル(隠山第二トンネル)多治見側口。(カーソルを当てるとパンフレット記載のポータルガイド表示)
こちら側は地盤の強さが異なるのか迫石は五重となっているが、トンネル群唯一両側にウイングがついているので見た目が良い。

ちなみに名古屋〜多治見間に使用されたレンガの総重量は約5万トン。これは体重55kgの人が90万人(名古屋市民の約40.9%)と同じ重さ。

この例えが分かりにくければコンバトラーVの90.9台分と思ってもらえれば間違いないところ。

掘り起こされたレンガが雑然と置かれている。並べ方に規則性はないようであるが、何か意味があるのだろうか。

一般公開されている廃線跡は県境となっている小さな川を前に行き止まり。なぜか人々がウロウロしていた。

定光寺ホーム。
ご覧の通り、山に張りついた感じの駅でホームも狭い。向かいのホームの看板にある「應夢亭」は定光寺駅付近唯一の残存旅館。

廃スポット、心霊スポットとして名高い「千歳樓」もこの近く。

ホームから下を見下ろす。
昔、渓谷を見に来たたくさんの観光客でホームがごったがえし、転げ落ちた人がいるらしい。線路側なら助かったかもしれないが、こちら側だったら死亡間違いなし。

ホームから見た三連アーチの城嶺橋。
これは昭和12年に建造された三代目。

川の向こうは愛岐道路、結構車の通りが多い。

ホームから階段を下りると古い商店街らしき通りが見える。
今回訪問した廃線が現役だった頃、この辺りももっと賑やかだったんだろう。現在では昭和臭がプンプンする廃れた通りとなっている。
個人的にすごく好きな雰囲気なので歩いてみたかったが、太郎がいたので断念。廃れた観光地ってほんと心に染みてくる良さがある。

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