愛岐トンネル群(旧国鉄中央線)一般公開 その4

5号トンネル(隠山第一トンネル)、長さ99m。

トンネル下部の迫石はレンガでなく、石で補強されている。

5号トンネル内。
正直同じような景色で打つコメントが無いので載せなきゃいいのだが、「行った気になる」をコンセプトにしている以上全てのトンネル内部をお見せしなければ。

 
退避壕の棚に置かれたデッキと壁に立てかけられた白幕。上映会みたいなこともやるようだ。
ちなみに平成21年の日食の際にはトンネル内にはった白幕に三日月状になった太陽の影を写す日食観望会が開かれている。

漆喰で補強されたトンネルの天井部分。

5号トンネルを出たところにある説明書き。
「当時この2基のトンネル工事は難航を極めて何度もの崩落を繰り返し、特に5号トンネルでは50坪あまりの面積を持つ巨岩崩落により作業員6人の命が奪われたと報ずる当時の新聞記事があります。l川側にはその証である崩落レンガの残骸が多量に廃棄されており、難工事がしのばれます。4年間のトンネル工事で20人以上の方々が亡くなったため、現在の旧千歳楼前の玉野園地入口には慰霊碑が建立されています。
ところで6号春日井口の川側を少し登った所には、大木が点在していることが判りました。また、そこから先に「玉野古道跡」があります。一度ご覧下さい。」

5号トンネルを出るとすぐ6号トンネルが見える。川の景観も美しい箇所。

U字型排水溝の説明書き。

5号トンネル多治見側。
こちらに説明書きに書かれたU字型排水溝がある。

ウイングに沿ってつくられたU字型排水溝。
説明書きにもあるが、決して乗客が見ることがないであろう場所でありながらレンガが丁寧なRで積まれている。

50坪(少し大きめの建売住宅の敷地面積)あまりの巨岩が崩落し、崩壊したレンガが廃棄してあるという川側。覗いてみたがそれらしきものは見られなかった。

見学コースの最後になる6号トンネル(隠山第2)。
地盤が弱く漏水・崩落の恐れがあるためトンネル入口の強度を高めるため迫石が7重となっている。NPO曰く、「日本唯一」とのこと。

罫線の太いセルが強調されるように迫石に厚みがあると力強さを感じる。

壁柱横の排水溝。
レンガのエッジとか築100年以上とは思えないが、途中補修とかされたのだろうか。

通常は地中に埋まっており見られないインバート跡。
地質が悪い場合、トンネル下部に圧力がかかるため入口のアーチ部分を完全に円状にして強化する方法。トンネル群ではこの6号トンネルで確認されており、非公開の13号トンネルも同様と見られる。

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