熱海城 その2

なぜか千昌夫を彷彿させる入口。

入口ロビーには記念撮影用の金の鯱。
5秒眺めると80%の確率で、上に座ればデフォルトで係員が「写真撮りましょうか?」と聞いてくれる。

入ってすぐの「武具文化資料館」。
ここまではよくあるパターンだが、評価額までキャプションに書かれているのは初めて。
恐らくこの城に来る一般観光客は武具について疎い場合が多いので、「この展示はこんなにすごいんだぞ」ということが言いたいのだろう。

入城すると最初に最上階に上がれと指示される。自慢の展望を楽しんでもらい、他の展示は余力があれば見てねというコンセプトらしい。
この日の入場者は余力が無かったらしく、このコーナーで人を見かけることは無かった。

逆ヒラメ顔人形、筆皇曰く「圧縮顔」。彼はこの手の顔が嫌いらしい。

それほど古くない時期に張りなおされたと思われるエレベーター内の金箔(本物かどうか分からないが)。
どぎつく、そして押し出しの強いこうした装飾は地方のB級スポットらしくて微笑ましい。

愛息太郎が自分の背後を見て何やら微笑む。最初はいつもの背後霊閲覧かと思ったがどうも違うようだ。

振り返ると春画展示のポスター。
これを見て微笑むには3歳という年齢は若干早い。だが、彼の遺伝子の元を考えると納得せざるを得なかった。


「帰りに連れてってやるからな。」
優しく微笑んでやると、彼の瞳はまわりの金箔以上に輝いた。

この城の目玉は最上階からの展望。
他のお客さんも熱海市街を見下ろす景観に感嘆の声をあげていた。

自分は駐車場で見た宿泊施設跡が気になったのでそちらを先に見る。
と言っても、宿泊施設と知ったのはこのレポートを書いてる途中。この時はただの廃屋見たさ。


廃櫓が建つ平屋は形状からボーリング場跡…か?

廃櫓アップ。
壁面などかなり傷んでいる。近くには車も駐車してあるので全く近寄れないわけでも無さそうだが、どうも関係者専用のようだ。

円柱状の建造物アップ。
展望台跡かとも思ったが、こちらも問い合わせたところ、ポンプか動物園(?)の跡らしい。
とりあえず全くベクトルの違う二つの施設候補を回答としていただいた。

次に熱海市街を見下ろす辺に移動。
確かに目玉にするだけあっていい景色だ。
これで夜景でも見れたら最高なのだが、夏季の一時期を除いて夜間は閉館してしまう。冬の閉館間際なら少し見られるかも。

駐車場側を撮影。
見える建造物はヘンテコだが、海の眺望はなかなか。

南側の海岸線。
まぁ紹介するほどでもないのだが、せっかく撮影したので。

最上階のエレベーター前ホール。
外側まで金箔調、このしつこいぐらいの押し出しが地方観光なのだ。

最上階は喫茶スペースとなっているが、近年珍しく屋内で喫煙が行える。
こういった点も時代の流れと少し距離を置いた感覚は嫌いじゃない。

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