へきなんタントピア その1
(碧南市  2008/11)

碧南火力発電所に設置された中部電力のPR館。石炭からどのように発電し、そして送電していくのかを紹介。展示は豊富かつ詳細。メインターゲットは小学生と思われるが、説明の大半はかなり難解で文系の大人をも混乱させる。併設のヒーリングガーデンやエコパークなどは弁当を持って出かけるには良さそう。
小生意気な年頃の子供と行くと親の威厳を失う可能性があるので文系の親は注意が必要。


他に中部電力関係のPR館として下記の2館がある。
でんきの科学館
知多電力館


住 所 碧南市港南町2-8-2
(0566)48-5581
入場料
駐車場
開館時間 9:30〜17:00
休業日 月曜日(除祝日)・年末年始
H P

外観はなんとなくショボイ感じ。
同じ中電PR館で以前訪問してとてもつまらなかった知多電力館を彷彿させた。

目の前は碧南の火力発電所。
立方体の建物なのだが、なぜか工場チックな塗装。

暇そうにしている受付のお姉さんにパンフレットをもらって中に入る。外観は結構チープだったが展示物は結構力が入っているようだ。

おそらくこの施設のメイン展示だと思われる「へきなんボールマシン」。
ボールの動きで発電の様子が学習できる…らしい。

最初は黒いボール(石炭を示している)が回転するスクリューによって上に運ばれる。
上がっていくボールを見ながら、自動給炭装置を想像するのは自分だけではないはず。

どの部分の説明も上に運ばれたボールが色々な方法で下に落ちていき、違う色のボールがスクリューで持ち上げられるというのがデフォルトの動き。


こちらはボイラー部分の説明。
横に詳細な説明もあるのだが文系キラーな文章でさっぱり。

上から落ちてきた黒いボールがドラム状の板の上に跳ねながら落ちていく。
ある程度のボールが落ちると、下から赤色のボール(熱エネルギーを示す)が上がっていく。


漢字にふりがなが無い時点で対象としている年齢層が割と高めだということが分かる。

タービン説明。
ジェットコースター状のレールを赤いボールが転がり落ちてくる。
タービンだけに回転しているのだろう。

発電機説明。
コイルを彷彿させる細かいループをボールが回転しながら落ちてくる。


「フレミングの左手の法則」、「ジュールの法則」、「ストロンガー電キック」、自分が知ってる電気関係の言葉はこれくらい。

発電した電気が各家庭に供給されて終わり。


ボールが落ちて、新しいボールが上がるというワンパターンなギミックばかりなのだが、そもそもエネルギーというのは何かを失う代わりに何かが生まれるということであり、発電はその工程の繰り返しでもあるのでそれはそれで納得できる。

ボールマシン背後にある体験型の展示施設群。

ボールマシンの説明と連動しており、その展示が発電の過程のどの部分に当たるのかが上部に記載してある。
この「力を熱に変えてみよう」はタービン部分に該当する。


ハンドルを回すことに動くディスクにブレーキをかけ、摩擦で上がった温度を表示する。


息を激しく切らして回したディスクを止めるのが惜しくなり、中途半端なブレーキしかかけられなかった。
当然温度の上昇も中途半端だった。

こちらも力→熱の体験展示。
昔の着火方法みたいな感じで軸を回転させて温度を上げる。


燃えた。

全く意味が分からなかった展示。
後で公式HPを見て納得、ボールマシンを90度倒してみるための器具らしい。


まぁ説明板をちゃんと見れば良かったのだが…。

「外燃機関を動かしてみよう」
スターリングエンジンの模型を使って外燃機関(熱エネルギーを運動エネルギーに変える装置)の動きを見ることができます〜。


小さな機械と難しそうな説明板を前にして、37歳の漢が小さなプライドを守るためにとった行動はただ一つ。


「写真を撮って素通り」

高校時代、物理の試験で7点しかとれなかった自分にはどれも高尚すぎる展示ばかり。

乾電池がいらない振って光る懐中電灯そっくりな道具。基本的に同じものなのだが。

光ってる瞬間を撮ろうと何度も挑戦。
この時は他に入場客がいなかったから良かったが、40近いおじさんが片手を上下運動させる姿は子供達に見せられない。もちろん受付のお姉さんにも。

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