宇連廃村 その1
(北設楽郡設楽町  2009/1)

年末の18切符一人旅に敗れ、たまにはのんびりと温泉にでもつかろうと筆皇と奥三河へ。せっかくなのでHEYANEKOさんのHPで見た鳳来湖近くの廃村を散策。建造物はあまり残っておらず「廃墟」ファンにはあまりお勧めできないが、自分は廃墟より「廃」ファンなので問題なく楽しめた。

この日は現地近くで悪天候となった。
最近はそうでもなくなったが、根本的に雨男の筆皇、久しぶりに自身のスタンド、「ウェザーリポート」が呼び出せると大喜び。


しかしポーズはとってみたものの、当然「ウェザーリポート」は出現しない。
静まり返る空間の中、話しかけても返事もしない。ただひたすら同じポーズをとり続ける。

ポーズ固定のまま、たまにチラチラとこちらに送ってくる視線からすると、どうやら自分に「ウェザーリポート」をやれということらしい。


どうやったらいいのか分からないがとりあえず適当なポーズをとってみた。
筆皇はそれでも満足したらしく、軽やかに歩き出した。


世話のやける男だ。

右手にHEYANEKOさんのレポートを持ちながら歩いていると、川向こうに廃墟が見える。実はここに来るまで一度ルートを間違っていたのだが、この廃墟はレポートにも載っているので今度は正解ルートのようだ。

しばらく行くと廃車が放置されていた。
スズキのアルトだった。
小林麻美が懐かしい。当時から高樹澪と区別がつかなかったが。

せっかくだから筆皇に小林麻美っぽく乗ってもらって撮影しようと思ったが、割れたガラスの破片が散乱していたので断念。

地図を見ると、この先は行き止まりのはずだが、車の轍がしっかり残っている。

少し開けた場所にある竣功記念碑。
これもレポートに載っている。途中分岐するような道は無かったが、正常ルートが証明されて一安心。

竣工記念碑の近くにあった小さな石碑。
何も書かれておらずよく分からない。とりあえず墓では無さそうだ。

竣功記念碑と石碑の間に立つ苔蒸した木。
「トトロの木みたい」だと筆皇。
「やけに小さいな」と自分。
「トトロだって幼い頃は小さいだろ」


妙に納得してしまった。

道は平坦、なんちゃって舗装もしてあるので歩きやすい。

余裕で歩いていたら分岐があった。
真っ直ぐの道と左に折り返す道。若干迷ったが、轍などから真っ直ぐ行ってみることにした。

小さな祠。
これぞ人が営みを持っていた証。


しかしお供えもののミカンが妙に新しい。たまに元住民が戻ってきたりするのだろうか。

数分でまた開けた場所に到着。
プレハブみたいな倉庫と奥には立派な家屋。どうやら宇連廃村に着いたようだ。

家屋。
戸や窓はきっちり閉まってそうだし、あまり荒れた感じはない。広場入口の倉庫の存在を考えると、やはりたまに旧住人が戻ってきているのかもしれない。


外観だけ写真を撮らせてもらった。

道は先に延びているので進んでみる。段差がある場所に建っている家なので、裏側は屋根が地面と同じ高さ。
裏側の部屋はまさに一日中陽が差さない部屋だったのだろう。

家の反対側は石垣で固められた段々になっている。最初は家でも建っていたのかと思ったが、HEYANEKOさんのレポートを読むと畑だったらしい。

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