神島 その3

八代神社から神島灯台へ向かう道。島民はここから先あまり通る道ではないようで、踏み跡も少なかった。

しばらくすると道は海際を通る。生憎の天候ではあるが、それでも海が見えてきた時には少し感動する。

八代神社から、ゆっくり歩いても10分弱で神島灯台に到着する。日本の灯台50選に選ばれている灯台ではあるが、それほど期待はしていなかった。

門をくぐると灯台がはっきり見えてくる。右手の空地は住宅跡。

おそらく戦前からあるであろう手すりにつかまりながら灯台へ。

高さは11m。下部は事務所のようになっているが、現在は自動化されて無人。特別公開日には一般公開される。

灯台横の展望台。
下調べでは猫がたくさんいるようだったが、1匹もいない…。とりあえずコンビニで買っておいたおにぎりとパンを食べる。

灯台や八代神社、監的哨など潮騒の舞台となった場所にはこのような説明板が設けられている。
簡単な説明と小説の登場シーンの引用、映画のワンカットなどが記載されていた。

展望台にあった風景の説明板。天気がよければ「手にとるように見える(おばさん談)」らしいが、あいにくの曇り空・・・。

渥美半島はかろうじて見えるが、日間賀島・篠島・幡豆岬は見えない。

望遠撮影した後、自宅で無理矢理画像処理をした写真。灯台やら砂浜がなんとか確認できた。
晴れていればこんなことしなくてもいいのだが。

灯台から監的哨へ。
落葉が積もって滑りやすい石段は一気に標高を上げていくが、自分の心拍数と息もそれ以上にあげてくれる。

島の最高地点付近から今度は一気に下り。仕方ないのは分かっているのだが、とても哀しい。


このあたりの道は観光ガイドブックには記載されているが、Googleなどの地図には載っていない。

映画のクライマックスにもなった監的哨跡。もちろんここにも潮騒説明板が置かれている。

渥美から発射した大砲弾の着弾地点を観測するため、昭和4年旧陸軍によって作られた建物。二階建で屋上に上がることもできる。

一階には便所も残っている。中を撮影したが、何やらトロロン閻魔くんみたいなものが写っていた。

一階の奥部分。映画のクライマックスとなったのはこの囲炉裏っぽいとこらしい。

二階。
観的所なので、大きく海側に窓が開いている。

下調べでは落書きがすごいとのことだったが、地元中学生の努力でかなり消されていた。それでも消しきれなかった落書きが残る。
生きてればおそらく50歳弱の北村君と松本君、今は何の仕事をしているのだろうか。

監的哨屋上、景色の良い所はやはり天気が良い日に訪れるべきだなとしみじみ思った。

それでも、島の中腹あたりから奥に広がる海はなかなか良かった。

右手に目をやると、カルストの荒々しい岩が見える。

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