神島 その1
(2006/12 鳥羽市)

最近少しメジャーな観光地ばかり行き過ぎていたので、少し感度というかそういうものが弱くなっているような気がしている昨今。久しぶりに何もない所へ行ってみようと思って下調べ…、すると日本秘境100選たるものを発見!その一つにノミネートされているのがこの三重県神島だった。手軽にいける秘境、それはもう飛びつかずにはいられない。


神島は三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となっており、同映画のロケ地となっている。しかしそれ以外にこれといった観光資源もない上、肝心の潮騒もメジャーといえるほどのものでもない。しかし同時に、船を降りたら土産屋や民宿のおばさんが手招きしているような油っこさはなく、島民は普通に仕事をし、普通に暮らしている。

地理的には愛知県渥美半島の方が近い。
鳥羽から市営定期船で約50分かかるが、愛知県の伊良湖からは約15分で到着する。
伊良湖、鳥羽共に便数が少ないので注意が必要。

(1)時計台跡
(2)洗濯場跡
(3)八代神社
(4)神島灯台
(5)灯明山(最高地点)
(6)監的哨跡
(7)カルスト地形
(8)ニワノ浜
(9)神島小中学校
(10)古里浜

佐田浜市営定期船のりば。鳥羽駅から徒歩で10分くらい。
駐車代は観光バスは無料なのだが、料金加算が一日単位でなく時間単位なので、普通の車は場所柄からすると異様に高い。
団体客優先魂が未だ抜けないので、鳥羽はどんどん寂れるのさ。

鳥羽イルカ島めぐり用の観光船「龍宮城」号。乗っているところを知人に見られたくない…が乗ってみたい。

戦利品をゲットして村に帰る浦島太郎。いいものたくさん食べて、戦利品までいただいても棒だけは手放さない太郎。いくつになっても棒は男のロマンなのである。

意気揚々と帰還する浦島太郎をほくそえむように見送る乙姫&シーフード。乙姫足元の海老はもちろん伊勢海老だろう。

なぜ鳥羽にシャチホコ?と思ったが、良く見るとイルカらしい。
船名は「チャッピー」、昔飼ってたマルチーズのチャッピーは肥溜めに落ちて死んだ。

同じく観光船。龍宮城号に比べると普通の船っぽい。

それでも腐っても観光船、デッキ上ではサマンサとジョナサンの共演が見られる。良い子のためにサマンサのバストトップは自主規制。
渡鹿野島へ渡る船だったらサマンサもM字開脚していることだろう。足ないけどね。

海上保安庁の巡視船も停泊中。密航船はどんどん撃沈しちゃって下さい。

写真は神島ではなく、別の島へ渡る船だが、神島行きもだいたいこんな感じ。
船には自分と30歳くらいの男の二人だけ。静かな船内で瞬時に爆睡、これ船酔い対策の第一歩。

あっという間に神島到着。定期船乗場隣の港では漁船の帰港ラッシュらしく、カモメがおこぼれを狙って多数飛行中。

市営定期船乗場。
「○○○夫さーん、お荷物が届いています」、船が到着する度、港から荷物が到着した島民の氏名が呼び出される。
呼び出された人は軽トラ、原付、歩き、それぞれの交通手段で荷物を取りにくる。

待合所。
切符は自動販売機で売っているが、係のおばさんも常駐。やってくる島の人全てを知っているようだった。
「この島には子供が喜ぶような場所もないよ。だから家族連れはほとんどやってこない、でもその何もないところがいいところだね。」
遠くを見つめながら呟くおばさんの右手にはなぜか1000円札がにぎりしめられていた。

島の観光については、メインというかほぼオンリーで三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となったということだけ。港にある島の観光地図もたったこれだけ。

詰まれた蛸壺。
プラスチック製だが、書かれた屋号とそれっぽい色、そしてそのシュチュエーションでなぜか絵になってしまう。

診療所や郵便局、漁協などが並ぶ神島のメインストリート。
ナンバーの無い車がたくさんあると思ったが、動いてる車は全てナンバー付だった。

漁協。
祈るのはもちろん海上安全と大漁。島の産業はほとんど漁業、だから島民にとってはとても重要な施設。


1月には漁師による「お金まき」という、とてもリアルな行事があるらしい。

漁協前に置かれた原付。
パネルなどが外されて超軽量化仕様になっている。
軽量化ソルティック(パジャマ・ソルティック)を彷彿させると言って、分かってくれる人がいたら感激。

車はナンバー付だったが、原付はナンバーが無いものが多い。もちろんほとんどノーヘル運転。

神島郵便局。銀行などはないので島民の財産を一手に引き受けている。郵便物の収集は日に一度。

郵便局の前の小路から八代神社へ向かう。車はもちろん通れない、階段も多いので自転車も難しい。島の貨物は一輪車が多く使われている。

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