常滑やきもの散歩道Aコース その1
(常滑市 2005/1)

日本六古窯の一つに数えられる常滑焼で有名な愛知県常滑市。赤い土管が無造作に置かれた小路、四角いレンガ造りの煙突など、「これぞ常滑」という風景が楽しめる「常滑やきもの散歩道」はこの町の観光スポット定番コースとなっている。コースにはAコース(約1.5キロ 所要時間約1時間)とBコース(約4キロ 所要時間約2時間半)の2コース用意されているが、Aコースの方が行程も短く、おいしいどこどりのお手軽コースとなっている。
今回はその手軽に常滑を堪能できるAコースを歩き、レポート。

関連HP:常滑市HP

Aコース、Bコース共通のスタート地点となる陶磁器会館。ここに車を停め、散歩道マップをもらってスタート。ただしそれほど駐車台数が多いわけではないので、満車の場合は有料の私営駐車場へ。
トイレ、常滑焼のお土産売場有り。もちろんものすごい勢いで日本を席捲しつつあるキティちゃんコーナーも用意されている。

コースには写真の案内板があちこちにたてられているので、道に迷うことはない。もちろん陶磁器会館でマップをもらった方がより楽しめるのはいうまでもないが。

いきなり坂。コース道中結構坂道があるのでそれなりに運動になるかもしれない。
塀(?)の上に置かれた常滑焼の土管が常滑チックにさせる。

コース上にはたくさんの陶器屋が並ぶ。同じ常滑焼をメインとしていも、お洒落な店からマニアックな店まで色々個性があり、飽きさせない。


コース序盤の「Re-lux」という店に入ってみる。

常滑焼かどうか分からないがいきなり年代物の福助がごあいさつ。
個人的には福助よりも招き猫の方が好きだ。

昭和の家財用具ミニチュア。写真には写っていないが草鞋も売っていた。

店の奥にはなぜか着物が。対外人対策だろうか。もちろん多くの常滑焼も販売されている。センスがない自分はよく分からないが、客層には女の人が多く、そういう品ぞろえなのだろう。

少し歩くと見えてくる廃窯。このような窯は昭和50年代までにほとんど消えてしまったようだ。
なにやら戦争遺跡チックで胸がときめく。

亜流の常滑焼、カエルちゃんバージョン。
ここまでなると何の用途に使用していいのか分からない。

コースは名古屋芸術大学の陶芸工房に突き当たって左へ。
店側としてはコース内にあるかどうかで売上は大きく違ってくる、したがってどうにか店に誘導しようとあちこちに看板が立つ。

 
写真はコースから少し外れた創作陶器屋「金太郎」。おしゃれというより素朴な感じがしてなかなか好印象だった。

昔使っていた窯も今では立派なモニュメント。

焼成室も展示スペースに。溶けた釉薬や燃料のヤニが染み込むのだろうか、壁面にはとても美しい艶が出ている。

名古屋芸術大学常滑工房。「芸術大学」という言葉からはイメージできない建物が印象的。最盛期にはスズメが黒くなるというほどあちこちに煙突が立ち、黒い煙を出していた常滑、建物も汚れが目立たないようになのか黒い壁面を持つものが多いようだ。

常滑焼の陶器が埋め込まれた道路。これもコースを案内する道しるべ。案内板とこの道しるべで道に迷うことはほぼ皆無。

コースから外れていく道であるが、路面に数多くの焼酎瓶が埋め込まれている旧土管坂。なにやら興味深い道であるので少々寄り道しておりてみる。

怖いものみたさから寄ってアップ撮影。なぜ人間はこのブツブツに鳥肌が立つのだろうか。

人間の本能をくすぐるこの「ボツボツ」。じっとみてるだけで腕に鳥肌が立つ。


ちなみに現在は埋め立てがすすんで面影が見られないが、明治期まで坂を下った所は海岸だったらしい。

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