鎌ヶ岳 その1 (2004/9/26) |
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もともとこの日は前回筆皇が単独行で訪れ、岩と天候に敗れ去った駒ケ岳にリベンジする予定であったが、天気予報は曇り時々雨。この天気では登頂に成功しても展望は期待できない。駒ケ岳は晴天の日にとっておき、この日は足慣らしも兼ねて近場の鎌ヶ岳へプチ登山。 武平峠からの登り下りであれば、老人、子供にも劣る我々筆皇プチ登山部の遅足でも正味往復4時間あれば楽々であろうと常々思っていたこと、御在所岳から「鈴鹿の槍」とも言われるその姿を何度も見ていつか登ってみたいと思っていたこと、近場で登れる山で唯一雨マークがついていなかったことなどから選定された。ここ最近では一番楽な登山になる筈だったのだが…。 といつもこんな感じのプロローグ…。 |
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鈴鹿スカイライン(7:44)→三ツ口谷登山口?(8:11)→尾根ルートにスイッチ(10:26)→鎌ガ岳山頂(11:47〜14:20)→武平峠(15:48)→鈴鹿スカイライン武平峠登山口(15:58) 正直な話、今回の登りルートの詳細不明。 |
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7:44 朝6時に筆皇宅を出発し、東名阪を利用して武平峠に向かう。予定では鈴鹿スカイラインの駐車場に止めるはずだったのだが、スカイラインは月はじめの豪雨で通行止。中止しようかと途方にくれていたが、通行止箇所で登山の格好をしているおじさんに途中までは湯の山温泉街を越えて下道で行ける事を教えてもらい早速その地点へ。 写真はその下道の行き止まり地点。ガード向こうに突き当たる道は鈴鹿スカイライン。 |
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準備完了してやる気まんまんの筆皇プチ登山部。 コースタイム往復2時間の登山をやるとは思えない格好。隣の車のおじさんは20リットルくらいのザックで気軽に歩き出していた。筆皇のザック容量50リットル、自分同65リットル。しかし練習用にとかついだザックで命拾いをするとは神ならぬ二人の知る由もない。 |
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鈴鹿スカイラインの緩い登り坂をを武平峠までゆっくり歩く。通行止なので車はこないはずなのだが、縁を歩いてしまうのは気が弱いから。 | ||
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8:11 武平峠直下のトンネルまで歩いていくはずだったが、ふとした拍子に登山道を見つけ、そこから登ることになった。鎌ヶ岳に登るには間違いなさそうだが、コース内容は不明、この辺りちょっと無謀。 |
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8:26 鈴鹿スカイラインから少し下ると滝がお出迎え。9月も下旬だというのに、強烈に蒸し暑いこの日、ちょっとした清涼剤となった。武平峠からの登りコースタイム1時間というのが頭から離れず、かなり贅沢に時間を使い、写真を撮りまくる。 |
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9:00 鎌ヶ岳への登山道が見つからず、少々あちこちしたが、無事発見し登山開始。 歩くこと数分、「直登(きつい)」、「廻り道(遠い)」と、どちらもマイナス心理を伴う分岐看板を見つける。 既に武平峠コースでないのは明白であるにも関わらず、「コースタイム1時間」は頭の中で高らかに回転、多少きつくてもストレートで行ける直登コースを選択。 |
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直登コースは「滝道」とある通り、小さな川の川原を歩き続ける沢コースだった。 しかしなぜこのコースで「直登」なのだろう、景色もいいし登りも緩やか。鼻歌まじりで歩き続ける。 …しかし生を受けて早三十数年、このまま続くだなんて思ってもいない。ただこの後、来るであろう苦しみから現実逃避したかっただけなのだ。 |
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川の岩の上にいたイボガエル。シャワークライミングの時、インストラクターのお兄さんはこのイボガエルを触ってイボができたらしい。 幼き頃の「カエルキラー」の名も今はどこへやら、一定の距離を保って写真を撮りまくる4号。 |
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撮ること十数枚、するとカエルがこちらを振り返った。それならばと更に接近して撮影。旧カメラなのでこのアングルからはファインダーはのぞけず、ピントが外れた。 | ||
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9:17 少し歩くごとに見えるたくさんの滝。その度に足を止めて撮影。「コースタイム1時間」は今もその胸の中にある。 |
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9:23 現実逃避もここまで、ついにはじまった直登。 |
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2枚上の滝を上から撮影。景色的にはとても美しいのだが、それを美しいと思う余裕は既に無くなりつつある。 | ||
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木の根っこが出ているので、足はかけやすくていいのだが、とにかくきつい。 | ||
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下りでこの道を使うのは絶対によそうと息たえだえになりながら確認しあう。 | ||
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9:56 廻り道コースと合流、直登は一段落し、再びコースは沢歩きとなる。 |
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