四国18切符ツアー(徳島編) その1
(2004/3/27)

今回のツアーは18切符使用とは言え、やっぱり山村に行かないと一人旅の気分が出ない。スケ考案中に見つけたのは「日本三大秘境」のひとつ、徳島県「祖谷」。JRが近くを通っているとはいえ、本数も少なく、近辺を観光する為には車も必要。ということで高知から特急使用(18切符は使えず、運賃+特急料金がかかる)、レンタカー使用(高松まで、乗捨料金必要)という、あまり経済的ではないスケを組まざるをえなかった。観光バスも出てきるのだが、さすがにこれは・・・。
想像したより秘境ではなかったが、登山好き米英人連合と楽しい日本語会話の時間が送れたのはいい体験だった。

JR高知駅。どこにでもあるような地方駅。それでも最近は再開発できれいになっていく駅が多い中、逆に珍しいかも。


朝7時の特急に乗るために、朝食もとらず、銀行にも行けず列車に飛び乗る。

「飛び乗る」なんて書きつつ、実は写真撮影。高知−岡山間を結ぶ特急「南風」。非電化路線なのでディーゼル特急なのだ。


朝早い列車の割には妙に旅慣れした行商っぽい人達の後ろに座る。

高知駅近くの「ごめん」駅。妙にけだるい雰囲気の列車の中で、駅名ごときで写真撮影するのは恥ずかしかった。したがって、ものすごくこっそり撮影。


アンパンマンの作者、やなせたかしの出身地なので、駅には氏のキャラクター人形が鎮座している。興味がないので未撮影。左上に少しだけ見えているけど。

阿波池田駅で降りてレンタカーで「大歩危」渓谷へ。石の間隔が狭いので大股で歩くと危ないので名づけられたらしい。
結構見応えはあったのだが、無理して下に降りるほどでもなかったので、写真撮影して次へ。撮影した場所が悪かったのだろうが、見渡す範囲に建造物が多すぎた。

建造物が写らないようにズームで撮るとなかなかの迫力。時間があれば川下りの舟に乗ってみたかった。

この日午前の目標地、西粗谷村の「かずら橋」。
藤の蔓で作られた橋で「日本三大奇橋」の一つとされている。ただし現在は束ねられた蔓の中に鋼製のワイヤーがはってある。さすがにこのご時世、蔓だけで作られた橋に観光客を渡らせるわけにはいかないだろう。国・県指定の民族文化財にも指定されている。


この地は平家の落人伝説が残っており、当時は追っ手が来た際に橋を切り落としやすくするためとか、渡る際に大きく揺れるため、その渡り方で現地人に化けた追っ手を識別する為などの伝承がある。

ここで料金500円を払う。駐車場が別途300円(場所によって差あり)ということで少々お高い。蔓はしばしば変えなくてはいけないので保守に金がかかるのは分かるのだが…。

しかも橋は一方通行、長さは45m。渡れるチャンスは一度きり。満足いくように歩かねばいけない。

ワイヤーが入っているとはいえ、当然揺れる。そして自分の意識も揺れ始める。

川面からの高さは14mと、谷瀬ほど高さがないので、思ったより恐怖感はない。ただ当然ながら足の置き場はワイヤーの上。

編まれた蔓(?)の中にはワイヤーが入ってるので安心。でも足はいつもワイヤーの上。

足場の木の隙間から下を撮影。さすがに真下を長い時間見ていると目がくらむ。当然足はワイヤーの上。

橋の中央部から見た、帰り用(?)の普通の橋。こんなの見えたら雰囲気が崩れてしまう。それに高さもあちらの方が高い。

上の写真と反対側、上流方面を眺める。写真では見えにくいが小さな建造物やら、看板やらがやたら目に入り、こちらも雰囲気まる崩し。
これで日本三大秘境なのだ。確かに昔は秘境だったのだろうが、ここまで観光地化が進むとその名を返上した方がよいのでは…。

渡り終わって振り返る。谷瀬に比べるまでもない。現地の人見てたらごめんなさい。

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