四国18切符ツアー(高知編) その1
(2004/3/26)

19歳の時に専門学校の友人、馬ちゃんと青春18切符を使って九州へ行った。椅子どころか通路にさえちゃんと坐れない超満員の電車、爆弾騒ぎでせっかく寝入った所を起こされるというハプニング、体力的にもきつかったが、色々あってやはり楽しかった。
32歳になった今春、急にそのような旅に出たくなった。これから年をとっていくとこのような旅もしにくくなるだろうとふと思ってしまったのだ。当時と異なり現在はサラリーマン、あまり長い休みも取れない、でも近くでは面白くない。色々考えた結果、まだ一度も足を踏み入れていない四国に行く事にした。今回使用する予定の夜行臨時快速は「ムーンライト山陽(京都-下関)」、「ムーンライト高知(京都-高知)」、「ムーンライト松山(京都-松山)」が併結されている。
目的地を松山と高知のいずれにしぼることもできず、結局松山と高知、両方の座席指定券を購入した。一応第一目的地を高知とし、まぁ気が向いた方へ向かうことにしよう。

京都駅で発射を待つEF65。現在、ブルートレインの牽引機関車といえばEF66となってしまったが、自分の世代ではやはりこのEF65・1000番台!
何度も絵に描いたお気に入りの機関車だ。ヘッドマークがないのがちょっと残念だけど。

ムーンライト高知は客車3両編成、2両はグリーン車なので青春18切符では乗車できない。

実はトロッコ列車等を除くと、機関車が引く客車に乗車するのは初めて。

右側が「ムーンライト高知」で左側が「ムーンライト松山」。とりあえず「ムーンライト高知」に乗車し、隣の席にヤンキーが坐ったら、「松山」の座席に坐る事にしよう。

こちらは特急「富士」。寝台客車、正真正銘のブルートレイン。できればやはりこっちに乗りたい…。

「ムーンライト高知」普通指定席内部。木曜の夜ということで思ったより乗客は少ない。

一見、豪華なシートに見えるが、これが曲者。通称バッタンコシートと言われるもので、かすかにリクライニングするのだが、倒した状態で固定されないので、体を浮かすと「バッターン」と大きな音をたてて元に戻る。最初は客車内のあちこちでこの音が聞かれ、眠れるかどうか心配になった。

こちらはグリーン車内部、枕と毛布が用意されている。この他、カーペットがひかれてごろ寝ができる車両もあるのだが、こちらは結構満席だったので写真に撮れなかった。

発射前、機関車や客車の撮影をする人がちらほら。自分はバシャバシャ撮っておいて言うのもなんだが、鉄道ファンとはなかなか友達になれそうにない。
ちなみに彼等は消灯後も非常にうるさかったのでおどおどしながら注意した。おかげで心臓ばくばく、死んだらどうしてくれる。

新大阪駅?既に12時を大きくまわっているにもかかわらずすごい人。夜が早い名古屋ではあまり考えられない。

しばらくすると、車内は暗くなる。なんとか寝入ったのだが、急に猛烈な臭いがして目が覚める。どうやら自分の後ろに坐ったおじさんから発せられた臭いらしい。すごいぞ、臭いで目を覚まさせるなんて。


しばらくして臭いにも免疫ができ、再び寝入った…。

「おっさん!この列車でどこ行くつもりやねん!!」という大声が聞こえる。「いえいえ、高知までなんです…」と寝ぼけつつ思っていると、後ろのおじさんが鉄道警備隊らしき人達に連行されていった。どうやら無賃乗車だったらしい。


すっかり目が冴え、まわりを見渡すと岡山駅だった。確かこの駅では客車の切り離しで30分くらい停車するはず、タバコでも吸おうとホームに出る。
臭いおじさんは階段の所で尋問されていた。果たしてどうやって戻るのだろう。

6時半頃に目が覚める。あちこちでバッタンコシートの「バッターン」音が響き渡る。
「ムーンライト松山」はとっくの昔に切り離されており、今は3両編成のしょぼ編成。


7時半頃高知駅到着。南国高知を想像していたが、思ったよりも寒い。


さてこれから
「ザ・スケジュール オブ ザ 俺、
            バイ  ザ 俺、
            フォー ザ 俺」
の三日間が始まる。

喫茶店で体温が上がるのを待って、第一目標の高知城へ向かう。詳細は城のページに譲る事とする。
昼飯は何か高知らしいものと思ってあちこち歩いたが結局見つからず、モスバーガーとなる。グルメHPは絶対に作れないだろうなと思いつつ、モスチーズバーガーにかぶりつく。

桂浜へ向かうバスの中、妙にぼろっちいなと思って見回すと、あちこち錆が発生していた。名古屋ではこのご時世、なかなかこのようなバスに乗ることもできないので何か得した気分。

まわりを見回すとご高齢な乗客の方々がたくさん、本当にこのバスは高知の観光名所、「桂浜」に向かうのだろうか?

観光次頁
///
観光トップ