静岡県の中央部を南北に走る私鉄大井川鐵道(大井川鉄道)は早い時期から蒸気機関車の復活運転を行っている鉄道である。SL以外にも各私鉄で退役となった電車を用いて運転を行っており、こちらも目立たないがなかなか味があるものとなっている。
沿線の寸又峡温泉、井川線終点の井川、共に盲腸地区であり、通過しがてらの観光が難しいのがネックと言えばネックとなる。また、肝心のSLに乗ると車が用いにくく、その他の列車本数も決して多くはないのだが、沿線にはのんびりと過ごすのに適した観光地が揃っており、骨休めをするのに最適な観光先ではないだろうか。


ちなみに「大井川鉄道」とせずに「大井川鐵道」となっているのは「金を失う」というゴロを嫌ったかららしい。某私鉄車掌から聞いたのだが、都会の鉄道会社では気にもとめないことを気にしてるのが何やらおかしく、親密感もわく。

大井川鐵道関係リンク
 大井川鐵道公式HP
 大井川鐵道時刻表(公式HP内)
 大井川鉄道Yahoo登録サイト

本線

井川線

大井川鐵道 SL急行


基本的には一日一往復で金谷から千頭までの一時間強で結ぶ。引かれる客車も時代がかったもので、ノスタルジーな雰囲気が味わえる。鉄道に興味がなくても旅気分が味わえる。お勧め。
大井川鐵道 井川線


SLの終点である千頭から井川までを結ぶ線。元々は井川ダムの建設資材を運ぶ為の鉄道であり、ダム完成後に旅客化されて現在に至る。元が資材運搬用の軽便鉄道なので、使用される車輌もとても小さなものとなっている。
途中90/1000という日本の鉄道で最大の傾斜があり、その区間のみ今では日本で唯一となったアプト式電気機関車が連結される。

大井川鐵道 新金谷駅


車で訪れた際に拠点となる駅。向かいのプラザロコには土産物や弁当売場の他、SL展示室や川越え資料館も併設されており、列車待ちの時間を退屈せずに過ごす事ができる。

大井川鐵道 奥大井湖駅


寸又峡温泉の最寄駅「奥泉」から井川線で約30分の所にある鉄橋に挟まれた観光駅。周囲は長島ダム完成により水没、線路もこのために付け替えられた。レインボーブリッジと名づけられた鉄橋はハイキングコースの一部となっており、歩いて渡る事もできる。

奥大井 音戯の里


SL急行終点の千頭駅から徒歩3分のところにある道の駅内の音ミュージアム。帰りの列車の時間調整などにおすすめ。
「長島ダム ふれあい館」
9:30〜16:30(夏季は17:00)
火曜(除祝日)・年末年始休館
大人500円 小中学生300円
駐車場無料

大井川鐵道 千頭駅/SL資料館


千頭駅に併設されているSL資料館。そのSL関係の展示もさることながら、壁一面に張られた色紙が一番の見物か?
「SL資料館」 大井川鐵道千頭駅
9:00〜16:00 入館料100円

寸又峡 夢の吊橋


寸又峡温泉から一周1時間強の遊歩道の途中にある吊橋。この地区の代表的な観光スポットの一つ。本来ならエメラルドグリーンの湖面が見られるらしいのだが、この日は雨上がりで残念ながら見られず。

長島ダム


平成14年に完成したダム。観光用にも整備されており、放水口近くを渡る橋、旧井川線トンネル、ダムの資料館等等、ぼちぼち見て回れる。なにより客が少ないのがいい。
「長島ダム ふれあい館」
9:30〜16:30 年末年始休館 無料

塩郷の吊橋


大井川鐵道塩郷駅近くにある吊橋。県道、線路、大井川を跨ぐその長さは220mと、大井川にかかる吊橋としては最長。これといった観光スポットが近隣に無く、本数が少ない大井川鐵道で、これだけの為に途中下車するのは少々難儀。

その他


千頭から南に少し下った道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」を中心に紹介。茶室があり、高級なお茶を手頃な値段で飲ませてくれる。その他資料館等も併設しており、ここだけで結構楽しめる。


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