大井川鐵道 井川線 その1

SLの終点、千頭駅から井川線は出ているのだが、そのあまりの遅さで時間が無駄となるので、奥泉駅から乗車。寸又峡温泉の最寄駅(と言ってもバスで約40分)なのでここから乗車する人も多いようだ。

有人駅なので目的地の奥大井湖上駅までの切符を購入。「乗り越すと普通料金より高くなるので注意してください」と言われたが、なぜだ?

とにかく親切な大井川鐵道。おばさんの質問にも懇切丁寧に対応。都会ではなかなか体験できない。

ホームと線路の段差はこれくらい。「ホームから転落!」というのはちょっとありそうもない。

井川線の大きな駅の一つなので線路も二本。

乗車する列車到着。ちなみに先頭車は運転台付だが、走行は後ろのディーゼル機関車が押している。

車輌内部。二人がけと一人がけのシートでもこれくらいの狭さ。シートのすわり心地は良かった。
車輌間の移動は不可。駅で写真を撮りに外に出て、うっかり違う車輌に飛び乗ると次の駅まで仲間と合流できなくなるので注意。

発車してすぐ山間部へ。途中見える鉄橋は県道。もともとはダム建造用に作られた橋らしい。

何度も鉄橋を渡る。自転車より少し速いくらいの速度だが、山の中で風は涼しい。
紅葉シーズンはきっとすごく美しいことだろう。

そして異様に多いトンネル。井川線だけで60にも及ぶトンネルがあるそうだ。

アプトいちしろ駅到着。ここから隣の長島ダム駅までは鉄道としては日本一の勾配を上がることになる。その為、この区間だけはアプト式電気機関車のお世話になる。現在日本でアプト式はここだけ。シーズン中には重連も見られるらしい。


静かに寄ってくる電気機関車。

編成の一番後ろに連結、後ろから押すこととなる。鉄道マニアだと思われたら嫌だなあと思いつつ撮影。

左がディーゼル機関車、右が電気機関車。高さが異様に異なる。ジャイアント馬場と自分みたいだ。


長島ダム建造によって旧線が水没することになった際には線路付け替えのリスクもあり、一時は廃止検討もされたようだが、アプト式機関車を用いる事により、急勾配をクリア。その企業努力には頭が下がる。

アプトいちしろ駅から見える吊橋。この日朝から「夢の吊橋」を渡ってきているので、少々吊橋に自信がついた。

アプト式電気機関車について尋ねるおじさんと丁寧に答える駅員。のんびりした時間が流れる。

特集次頁
//
観光トップ