長島ダム


井川線「長島ダム駅」から撮影した長島ダム。放水場所の手前にある吊橋状の橋はその名も「飛沫橋(しぶきばし)」。


静岡県内唯一の国土交通省管轄、つまり発電用ではなく、大井川の洪水調整、水道、かんがい用のダム。高さ109m、長さ308mの重力式コンクリート式。

駐車場から徒歩約10分、その間には長い下り階段もある。やっとでたどりついた飛沫橋のたもと、やはり遠くで見るより放水の迫力がある。

駅から見ると吊橋に見えるが、実際はコンクリ製の橋。

風向きにもよるが、橋の途中あたりから細かい飛沫がかかるようになる。我慢して橋から身を乗り出すと虹が見える。

橋の真ん中あたりから撮影したダム。結構濡れる。

飛沫橋を渡って庭園風の庭をぐるっとまわると旧井川線のトンネル跡に到着。この長島ダム建設によって井川線ははるか高い位置に線路を敷きなおした。また、その高い位置へ一気に勾配を上げるために、現在では国内唯一となっているアプト式電気機関車が必要となる。

旧トンネル前。トンネルを越えるとダムの展望場所への階段がある。つまりこのトンネルは観光用に残されたものであり、危険防止の為、線路は取り外されてある。これが少々残念。

 


入口(左)と出口(右)ではだいぶトンネル形状に差がある。出口に至っては、もともとここが本当のトンネル出口かさえも不明。

トンネル内の勾配標。22/1000勾配を示している。

トンネル入口付近から「長島ダム駅」を臨む(写真上部右側)。旧線から比べるとかなり上がった場所にある。
ちょうど列車がやってきたので手を振ってみると手を振り返してくれた。ちょっとした英雄気分。ただ、あちらからみれば動物園にいる愛想のいいサルみたいなものだろう。

駐車場の目の前にある「長島ダム ふれあい館」。土曜日だというのに、他にお客さんは無し。係の人がつきっきりで説明してくれた。

ダムの紹介や、近隣の観光地案内を大画面映像で紹介。写真は温泉の紹介なのだが、決して狙って撮影したわけではない。

パソコンを利用したQ&Aは現在では決して珍しいものではないのだが、このような山の中で見るとやはり違和感。
展示は特別目新しいものはないが、配布している資料は種類、ボリューム共に満足。

長島ダムの模型。飛沫橋や旧井口線トンネルもしっかり作りこんであり大満足。ぜいたくを言わせてもらえるなら、放水を再現してほしいのと、溜まった水にリアリティが欲しい。

多分、アマゴのぼりかヤマメかのぼりニジマスのぼりかイワナのぼりのどれか。

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