地蔵峠〜兵越峠〜青崩峠 その1
国道152号線の北部は通った事は何度もあるのだが、静岡県側の南部は通った事がない。これではいけないとプランした、飯田〜天竜〜浜松ルート。天竜で二俣城、浜松で浜松城に訪れる目標であったが、午前中の飯田近辺での城探索に時間がかかりすぎてしまい、かなり厳しいスケジュールとなった。

国道152号線、フォッサマグナの間を走る国道。途中、地蔵峠と兵越峠で一度、途切れてしまう哀れな国道。果たしてどんな途切れ方をしているのかにも興味深々。

山中に入る直前の152号線。とてもかわいらしい国道だ。

中央構造線。東は関東、西は九州までを横断する大断層。ここではその断層が地表に現れている。ただ、残念な事に自分にはよく分からなかった…。


 中央構造線

地蔵峠
ここが地蔵峠。ここから十数キロは迂回林道となる。ただ、完全舗装なので、知らなければそのまま152号線だと思ってしまうだろう。

「地蔵峠」というだけあって、峠にはお地蔵さんが安置されている。

林の中のお地蔵さん。お供え物がたくさんしてあった。

展望も全くなく、写真の撮りようが無かったので、昨日の陸上部の合宿を思い出して十数年ぶりにクラウチングスタート。
セルフタイマーで撮ったのだが、自分で見て腹が立つほど無様。

上村
地蔵峠を越えて、再び152号となる。上村では自分としては珍しく、ご当地ものの昼食をとった。てんざるおいしかった。


隣の席のおじさんは時々、思い出したように音を立てながら食べていた。音を出しながら食べるのが粋だと思うのは問題ないが、無理して音を立てなくてもいいじゃないかと心の中でつぶやく。

ふたたびフォッサマグナゾーンを走行。自分の為に山が割れているように思えるのは、超プラス思考のO型たる由縁。

遠山郷
南信濃村の遠山郷。ここには遠山氏が築いた和田城がある。400年以上前に廃城となった和田城の面影は見当たらないが、奇妙な郷土館という建物が建てられていた。

展示品数も少ないので、退却しようしたら、係のおばさんが、「ビデオ面白いから見ていきなさい」とすすめるので、何種類かある中で一番時間が短いのを選んで見た。
それにしてもこんな広い所でポツンとビデオを見ている自分はなぜか悲しい。
でも冷たく冷やした清水を飲ませてもらったりしたのでまぁいいか。


見終わって退却しようとすると、「上から二番目のが面白いから見ていきなさい」と言われ、再びポツンと鑑賞。上から二番目のやつは二番目に時間が長いのだ…。


今度こそ退却しようとすると、「風呂に入ったか?」と聞かれたので、まだと答えると、「あそこにあるから入っていきなさい」とこの講堂の窓から立ち寄り湯を紹介された。
「じゃあ、入ってきます」と答えると、「もう一本見ていきなさい」と言われ、一番長いのを見ることになった。結局ここで一時間以上の滞在…。二俣城、浜松城はあきらめざるをえない。
楽天的だが、気が弱い自分を再認識した。

しかし、実際ビデオは結構興味を引く内容であったのは確かではある。
この地方特有の神々を集める祭り、「霜月まつり」のビデオだった。


「千と千尋の神隠し」も、この地方からヒントを得たものだということだった。
そして、舞台である「湯屋」は絶対に高遠城跡にある「高遠閣」がモデルだと自分は思っている。距離的にも近いし、国道152号線はこの映画の原点だと真面目に考える32歳の自分だった。

和田城跡にある龍淵寺にたたずむ「お掃除小僧さん」の像。ちょっと、マイク・ベルナルドに似ていた。

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