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      |  遠江射場 その1 (掛川市 2011/4)
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      | 砲弾の性能試験を行っていた施設跡で、戦跡について色々ご指南いただいている静岡県在住のSさんから紹介していただいた。大半は倉庫や民家などに再利用されているものの残存する遺構の数は多く、今回も全部まわったつもりが複数の施設跡を見落としてしまってた。 
 静岡県内でも有数の遺構ながら知名度はそれほど高くない。自分も全くノータッチであったが、Sさんに紹介していただいて訪問した今回、その遺構の状態と豊富さに圧倒されつつも、まだまだ自分の勉強不足を痛感する結果となった。Sさんどうもありがとうございました。
 
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      |  今回確認できた遺構/スポットの配置図。 (1)…トンネル
 (2)…高射砲電源供給指令所/倉庫
 (3)〜(5)…原点砲列
 (3)…砲座
 (4)…砲座(3のものより小型)
 (5)…砲座(上部に油タンクが置かれている)
 (6)…発射指令所/被害所(雑草がすごくて外観撮影不可)
 (7)…発射指令所/被害所/送信所/着弾観測所
 (中に消防ポンプ車あり・階段あり)
 (8)…信管検査観的壕
 (9)…司令所/送信所/電源供給室
 (10)…砲敞
 (11)…プラットホーム
 (12)…溶蜀火薬庫
 (この付近の平屋建て民家は施設跡を改造したものが多い)
 
 そして
 (13)…ダイナミックに転がれる走馬灯坂
 
 
 この他、ボイラー室のある模擬砲弾製造所跡(現民家)や車庫跡(現建設会社倉庫)も残っているようだが今回は見る事ができなかった。
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      |  | かつて静岡鉄道駿遠線が通っていた国道150号線から南に向かい、トンネル手前のトイレ付駐車場に車を停めて散策開始。 
 駿遠線は昭和30年半ばから徐々に廃止されていき、射場付近は昭和42年に廃止となっている。線路幅762mmのナローゲージ路線だったようだ。
 
 駿遠線を用いて運ばれた物資はトロッコに乗せ換えられて射場に搬入された。この道はかつてトロッコが通っていた道でもある。
 
 どうでもいいが、トロッコとシロッコって似ているね。まぁ言うほどシロッコって知らないんだけど。
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      |  | 上の写真同位置から南側を撮影。 緩やかなカーブを描くコンクリ製のトンネルがすぐ見つかる。
 
 観光客用なのか、駐車場にはトイレも置かれていて非常に見学しやすい。
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      |  | 分厚いコンクリート製のトンネル。 壁面の厚さは約40cmあり、当時は防空壕も兼ねていた。
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      |  | トンネルのすぐ東側に残る高射砲電源供給室。手前は倉庫で奥が高射砲電源供給室。 壁の厚さは何と25cmとのこと。
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      |  | 中に入ってみようと思ったが、さすがに鍵がかかっており駄目だった。この錆ぐあいでは、鍵を持っていても開かないかもしれない。 | 
    
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      |  | トンネル西側の防火水槽。 コンクリート製なので撮影しておいたが、戦後に作られたものだった。
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      |  | 駐車場東側の原点砲列。 高射砲が設置されていた砲座で往時はもっとあったようだが、現在は三基のみ。
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      |  | 三基の中で一番大きい最南端の砲座。 四角形の基礎の上に八角形の砲座が築かれている。
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      |  | ボルト穴もしっかり残っている。 | 
    
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      |  | 砲座の上から基礎撮影。 建設後60年以上を経ているが、角のエッジもしっかり残っている。
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      |  | 原点砲列、真ん中の砲座。 南側のものと比較すると一回り小さい…と思うのだが遠近法でそう見えたのかもしれない。
 駐車場に接している南側と違って畑の中にあったので撮影のみ。
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      |  | 一番北側の砲座。 ビニルハウス内の暖房に使うのか油タンクらしきものが置かれており、リユース中。
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      |  | トンネル内に移動。 写真は入ってすぐ右側に残るスイッチボックス跡。二つあるが、電気にも疎いのでどう違うのか分からない。
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      |  | 右側スイッチボックス。 配線を上部に逃がすためのカバーが見える。
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      |  | トンネル天井部。 先程のスイッチボックスと連動していたであろう電灯の跡が残る。
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