鉱山資料館・松葉家住宅 その1
(飛騨市  2010/7)

神岡市の数少ない観光スポットである「高原郷土館」。
神岡鉱業創業100年を記念して建てられた神岡城をはじめ、明治時代の民家を移築した「郷土館」、神岡鉱山を紹介している「鉱山資料館」からなる。昭和40年代に整備された観光施設のため、建物や展示物に古めかしさを感じないでもないが、中途半端な昭和臭が感じられ、個人的には嫌いではない。
郷土館はなかなか良かったので、鉱山資料館の展示がもう少し自分好みだったらなお良かったのだが。

住 所 岐阜県飛騨市神岡町城ヶ丘1-1
(0578)82-2255
入場料 450円(三館共通)
駐車場
開館時間 9:00〜17:00
休業日 12月1日〜3月31日
H P


公園として整備されている郷土館入口。
もともとは神岡城の城内にあたる場所であり、まわりには濠がめぐらされている。


入口にあった地図。
現在は飛騨市となっているが「神岡町」の記載がある他、今は無き神岡鉄道の亡霊も。

最初は鉱山資料館。
その名の通り、神岡鉱山関連の資料が展示されている。

城っぽいような、そうでないような、何をコンセプトとしたのか掴みかねるその外観。

一階は受付とちょっとした展示のみ。ささっと流して二階へ上がる。

二階の様子。
実際に使用された器具や鉱山でとれた鉱石の展示が多い。個人的にはもっと地図やジオラマなど概念的な展示が好みなので、こうした直接的じゃちょっと物足りないのも事実。

岩の展示。
化石には小さい頃から興味があるのだが、鉱石にはほとんど興味がない。キャプションも読まずにスルー。

まぁ厳密にいえばサンゴの化石を含んだ岩も展示されていたのだが、サンゴじゃあねぇ…。

大正期から昭和初期にかけて坑内で使用された袋。
かつては体育祭の障害物競争で七面八臂の活躍を見せたが、現在はほとんどその姿を見ることは無い。個人的には入ったあと、チクチクする残留物が残るのが嫌だった。

亜鉛精錬の仕組みを説明する模型展示。
これで何人の人が言わんとしていることを理解できるのかが知りたい。

かつての削岩機一覧。
残念ながらこれで萌えるほど鉱山マニアでもない。

コンベアの模型。
資料館のベクトルの方向はどっちだ。

神岡鉱山の沿革を記したパネル。
最終の昭和61年部分に神岡鉱業株式会社となって現在に至るとあるが、御存じの通り神岡鉱山の採掘は2001年に終焉を迎えている。その後の神岡の没落ぶりは目を覆うばかりのもので、町の人口は激減、鉄道も廃止、果ては平成の大規模合併によりその名すら失ってしまったわけであるが、20年以上のブランクが書き足される様子は無さそうだ。


神岡鉱山の中心ともいえる栃洞地区の坑内図。鉱床に沿って掘られたたくさんの坑道が見てとれるが、その巨大なスケールを表現するには至っていない。できれば大きなジオラマなんかあると良かったのだが。
この栃洞には昔、東海秘密倶楽部さんのお招きで行ったことがある

結構期待していただけに少々残念な結果となった鉱山資料館を出て、次は明治時代の民家を移築したという旧松葉家へ。

明治初期に建てられた旧松葉家の家屋を移築したもので、岐阜県の有形民俗文化財にも指定されているとのこと。

筆皇曰く、昭和のポストは獰猛なので困る、とのこと。

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