内藤記念 くすり博物館 その1
(各務ヶ原市  2010/6)

「チョコラBB」、「元気出していきましょ」のエーザイによる薬を中心とした博物館。
「薬」ということで「難しそう」、「面白く無さそう」と思われがちだが、難しい薬の説明や展示はほとんど無く、病気への認識や医療の歴史、薬の広告、販売方法などがメインで大人であれば誰でも充分理解できるレベル。そもそも展示がとても興味深いので難しいとか、理解できるとかいうのもナンセンスだ。
ただ、かくいう自分も存在自体は知っていても、気が乗らずにずっと行かなかったスポットでもある。今回訪問して、「食わず嫌い」とは正にこのことだと思い知った。最近、撮影が手抜き気味な室内資料館系でありながら久しぶりに約200枚撮影、滞在時間も展示を丁寧に見たので約1時間半と長めだった。

一日で複数のスポットに行く際、最初のスポットのポイントが高いとそれ以降のテンションも上がって良い。しかしこの日はこの後に行ったスポットでテンションが皆無になったのだが…。

地区的には若干中途半端ではあるが、これだけを目的に訪れても後悔することなし。とにかくお勧めの施設だ。


住 所 岐阜県各務ヶ原市川島竹早町1
(0585)89-2101
入場料
駐車場
開館時間 9:00〜16:30
休業日 月曜・年末年始
H P

久しぶりに岐阜市近辺のスポット散策で訪れた「くすり博物館」。

下調べせずに行ったので、当初持ってたイメージは「歯の博物館」チックな、工場の1フロアを使った狭っくるしいものだったが、実際には建物の前には薬用植物園が広がり、いい意味で予想を裏切るものだった。

博物館と薬用植物園の案内図。
「薬」と言う事で小難しそうだと敬遠する人が多いのか見学客は少なかった。

自分もあまり面白くなさそうだと後回しになっていたのだが、結果的には非常に良い施設だった。やっぱり実際に行ってみないと分からないものだ。

正面の合掌造りっぽいのが本館、向かって右側が展示館、左は図書館。

暑かったのと人がいなかったので入らなかった温室。

今でも温室を見ると「サニーワールド長島」を思い出す。

本館入口ロビー。
まず目に入ってくるのは奥の歯車っぽい木工品と、逆さウエディングケーキみたいなシャンデリア。

館報や企画展の冊子などの書籍が販売されている。オリジナルなので通常の本屋では手に入らない。

人生で初めて見たチョコラBBの自動販売機。
価格帯は140〜270円。

壁にかかる薬の看板。
右端の「アドラ」はアドレナリン主薬とのこと。
なんかすごくパワーあふれる名前だが、実は目薬。ちなみにアドレナリンの目に対する作用としては瞳孔散大。勃起不全にも効果あり。

江戸時代に用いられた人力製薬機。
中に人間二人が入り「ライク ア ハムスター」で石臼を回して薬草を粉にする仕組み。38年間で何度も味わった「人生空回り」を地でいくマシン。

古代中国で病魔を防ぐとされた神獣「白沢(はくたく)」の像。

6本の角と9個の目を持つ上、人語も理解する。江戸時代には病魔除けや旅の守り神とされた。

最初はただの人面犬かと思ったのは内緒。

最近太郎を叱ると、こういう顔をする。

こちら絵画バージョン。
顔が少々水木しげるの輪入道チック。

館内はとても清潔。
博物館だから当然だと思うかもしれないが、ケース内に埃がたまっていたり、虫がたくさん死んでたりすることは珍しくないのだ。

現代ではただの「懐かしい玩具」としか認識されていないが、当時はおもちゃ一つでも色々想いがこめられていた事を知る。

病気平癒を願った絵馬コレクション。

こちらは母乳がたくさん出るようにと祈願。
最初はおっぱいレーザー祈願かと思った。

病気がちな人が病気と縁が切れますようにと祈願。なんか艶っぽくていいね。

たまに掌っぽい顔の人を見かけるが、さすがにここまでの人はあまり見かけない。

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