岡崎市郷土館(旧額田郡公会堂) その1
(岡崎市  2010/2)

岡崎市の郷土資料館。建物は大正2年に建てられた旧額田郡公会堂で国の文化財指定をうけている。展示物は一般的な郷土資料だが、手の込んだ装飾が施された建造物はあまり手も加えられておらず一見の価値あり。同じ古い建物でも名古屋の旧川上貞奴邸は耐震補強済でバリアフリー対応だが、かなり大きく手が加えられていて往時の雰囲気があまり感じられないのと反対。

現在は外観のみ見学可。内部見学ができた時代は耐震工事が平成29年に終了予定とのことで、もしかすると見られるようになる可能性もあり?

住 所 岡崎市朝日町3-36-1
(0564)23-1039
入場料
駐車場
開館時間
休業日
H P

大正2年額田郡公会堂として現在の場所に建てられた。戦時中の空襲でも焼失することなく、昭和44年からは岡崎市の郷土館として利用されている。


説明板によると構造面では施工時のまま残っているが、窓の鉄格子などは後年の設置らしい。


建物前の説明板。
カタカナの建築用語が多数並ぶが素人にはよく分からない。


郷土館(旧額田郡公会堂)全景。
分かりにくいが写真左側に「看守室」、背後に「額田郡物産陳列所」があるが、内部公開はされていない。

公会堂の壁面。
瓦の屋根、薄いピンクの下見板張、そして妻部分のレリーフ。なんとも奇妙な組み合わせだが奇妙に見えないのは日本人のひいき目だろうか。

張り出したバルコニーの下にある正面玄関。
特別展はこの時期よく見られる雛祭り系。
正直あまり興味がある分野ではないのだが。

上部にレリーフを用いた扇形の窓を持つ正面横壁面。
色々皆さんに伝えたいのだが用語が分からない。まぁ見て分からんものは聞いても分からんし。

玄関入ってすぐ横にある奉安庫の説明板。
地方の資料館なんかでよく見かけそうな気もするのだが、実際にはあまり見ない。

玄関のところにセンサーがあり、奉安庫の説明板を読んでる間ずっと「ピンポーン、ピンポーン」と鳴りっぱなし。
あまりにうるさいので先に進もうかと思ったが、ここで負けたら一生負け犬になりそうな気がして眉間にグランドキャニオンを形成しつつも最後まで読みきった。


勝利の味は格別だったが、何に勝ったのかは分からないままだった。

今も現役の便所。
訪問したら是非一度使うことをお勧めしたい…が恐らくアップ後まもなく耐震工事で再開時期未定の入館停止となるのだが。

男女共通の便所ではさすがにダイナミック過ぎるのか、写真左側の男子小便器は使用禁止となっている。


そりゃ女の人が入ってきて、男がジャージャー放物線描いて小便してたらビビるわね。

ということでこれが男女共通の便器。
多少手は加えられてるようだが、雰囲気は昔っぽくて良い。

通気の為か個室の上には大きな穴。それにしてもこういったところまで修飾を施す丁寧さを現代の建築にも見習って欲しいものだ。

廊下を歩きながら、「今、地震がきたら自分死ぬな…」と思っていたのだが、帰宅後見た岡崎市のHPで一ヶ月半後に地震時の事故を防ぐために閉館になるのを知った。

現在事務室になっている部屋の扉。
外観は大きな改修工事をやってるようだが、内部については良い言い方をすれば往時に近い、悪い言い方をすればボロい状態となっている。


展示室。
結構地方の資料館は狭苦しい感じが多いのだが、ここは元々は講堂として使用されていた部屋なので天井も高く広々とした感じがする。

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