高山昭和館 その1
(高山市  2009/6)

社員旅行で訪れた高山の観光スポット。昭和30〜40年代と思われる町並みの再現を中心として当時の小物が多く展示されている。この日訪れたもうひとつの観光スポット「留之助商店」と同じく入場料は500円であるが懐古趣味のある自分としてはこっちの方がかなり楽しめた。というか、留之助商店があまりにも面白くなさすぎ。


実際入館してみると想像していたより再現された町並みの出来も良く、展示物も多かったが、それだけにもう少し五感的というか体験的な表現ができればより良かったと思う。また、あるもの全て出してます的な若干不統一ともいえる展示は少々ごちゃついてくどく感じられた。このあたりは高山が観光都市であるということもあってリピーターをあまり期待していないことが原因ではないかと思われる。


色々文句は言ってみたものの、高山の観光に少々飽きてしまった人にもそこそこ楽しめる施設だと思うので、時間があれば見てみても損はないだろう。


住 所 高山市下一之町6
(0577)33-7836
入場料 大人500円 小中学生300円 幼児無料
駐車場
開館時間 9:00〜18:00
休業日 無休
H P

高山昭和館入口。
乗りこむことはできないが、ミゼットやスバル360といった懐かしい車が並んでいる。どれも今の車じゃ考えられないくらい狭い。


店先の看板にある「ガソリン…46円」、これが本当のガソリンスタンドに掲げられていたらなぁと、見た人の9割強が思っているはずだ。

受付を兼ねる駄菓子屋。
商品見るのを忘れていたのでどんな物が売っていたか分からないが、恐らく最近スーパーやコンビニでも見かける有名懐古駄菓子中心だと思う。


入館して最初に目に入るのはメインストリートである「昭和通り」。情報誌などで紹介されている写真もここのショットが多い。
正直なところ「昭和」というより、「昭和を舞台にした映画のセット」という感じの館内だが、それでも雑然とした雰囲気はワクワクさせる何かをもっている。

映画のセットのように見えるのはこの天井部分の造りのせいかもしれないが、無粋なコンクリート打ちっぱなしよりはマシ。

「昭和の小物、全て並べて見ました」チックな通り。このゴチャゴチャ感、嫌いじゃないけど、少しやりすぎかも。

メイン通りである昭和通りの裏通りである昭和横町入口。
雑誌で見た時は昭和通りだけのしょぼい展示だと思っていたが、実際入ってみると予想以上に見どころが多かった。

昭和横町入ってすぐの銭湯。もちろん入口だけで中に入ることはできない。


どうでもいいが「女湯」って単語を見ると妙に興奮する。同意できないあなたは想像力が不足気味。

昭和横町。
入口部分は映画館やらあってもっと華やかなのだが、自分のお気に入りは少し奥に入ったこの部分。わざとらし過ぎず、普通の昭和っぽさがとても良い。

軒先にかかった洗濯物。
洗濯物がちょっと安直な感じがした。ここまでやるなら住んでる家族構成など、ディテールを決めて展示をしないとただの小物の羅列になってしまう。

知らない人向けの説明板がついてる「古い手洗器」。
祖父の家に住んでた頃は便所が外にあって、手洗いもこれだった。夏になるとボウフラわいてた。
いかに皆が手を洗ってなかったか分かるというもんだ。

「オストアンデル」と同じ流儀の「アイデアル折畳洋傘」の看板。
昨今の若者用語も何十年かしたら懐かしいフレーズになるのだろうか。
「ハニワる」とか、CMだと「芸能人は歯が命」とかね。

昭和通りの一番奥にある自転車屋。
二階には妖艶な女性の姿。


通りの一番奥にある壁は奥行きがあるように見せるために鏡張りとなっている。写真右側は鏡に写った部分。

自転車屋の中に入って影を確認すると驚愕するほど安直な造り。でも壁のトタンはいい味出してるね。

ついでに自転車屋見学。
「富士自転車」といえば結構高級自転車メーカーだったが、知名度では「つん、つん、ツノダのTU号!」に大きく劣る。


自分が小さい頃でもさすがにこんな自転車屋は無くなっていた。


ナショナルの販売店。
できればクラシック調のディスプレイで当時のCMや番組を流したりすれば当時の雰囲気が出てよいと思うのだが。
せっかく電器屋というシュチュエーションがあるんだから。

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