(通称) 細谷トーチカ その3

少し脚立の高さが足りなかったが、よじ登ってなんとか2階へ。
2階はとても狭く、台に一人座って観測するのがやっとという感じ。


右に見えるのが観測窓。

2階の隅に立って撮影。
下側が観測窓、台になっているところに座って観測する。
左下の穴は登って来た穴。

2階に登ってきた筆皇。
1階の床が凸凹していて脚立が不安定。揺れてとても怖い。

行きがけ、軍手を買おうとワークマンに寄ったところ、急に筆皇が「ツナギのユニフォームを作ろう」と言いだした。
自分は特に欲しくなかったのだが、ツナギ売場で石化しそうなくらい筆皇が見つめてくるので仕方なく購入。


そんなあんばいで購入したツナギだったが、ここではかなり役立った。

ちなみに筆皇のツナギは2,980円、自分のは1,980円。1,000円の差が何なのか分からないまま役に立っているツナギであった。


ツナギの解説をしている間に筆皇、2階に到着。

吹き抜けの穴から1階を見下ろす。上から見るとやはり脚立を使って良かったと思う。

海は南側であるが、西側を向いて開く観測窓。水際を攻撃するのではなく、上陸後の敵に対して攻撃を行うためのものらしい。

観測窓から外を覗く。
もともと地面ギリギリの高さにつくられた窓なので、土砂の流入があると全く展望が無くなる。

コンクリートは当然ながら厚い。

2階の天井の様子。
コンクリート表面が剥がれてしまっているようで、1階に比べると荒れた感じとなっている。

最初のトーチカから1分ほど南側に行くと、分厚い将棋の駒のような形をした小さな観測所がある。
こちらの方が外観的にはトーチカチック。


最初のトーチカは西側に向けて観測窓が開かれていたが、こちらは南側に観測窓がある。

観測所入口前には直径3m弱、深さ1.5mほどのすりばち状の穴がある。
何の用途か不明だが、交通壕などがつながっている様子はない。


ただし資料によると付近には交通壕も掘られていたようなので、見つけられないだけかもしれない。

観測所の屋根に突き出していた鉄骨。
迷彩用の網でも引っかけていたものかとも思ったが、突き出した鉄骨はこれ一本のみ。


毎回見学していて思うが、見つけたものの用途で分からない事が多すぎる。見学しながらもっと勉強しようと毎回心に誓う。
残念なのは家に帰ると、決意したことすら忘れてしまうことだ。

溝が刻まれた観測所入口。

観測所内部。
一人しか入れない狭さではあるが、スリット入り観測窓が非常にそれっぽくて格好いい。

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