陸軍伊良湖試験場 その2

天空の城ラピュタで主人を失ったロボットが活動を続けるように、廃墟化した公園でも木製ロボット「ビートン」が子供の敵、怪しい不審者に攻撃をしかける。

公園の南端に隣接する敷地に残るのは実験室と思われる建造物(配電室とのご指摘いただきました、ありがとうございます)。

試験場時代も移転させられずに残った田戸神社。
試験場正門跡にあたり、現在も片側だけであるが柱が残ってる。

こちらも少し前までは破損はしていたが、当時の表札が掛けられていたらしい。
現在は「伊良湖試験場」の新しい表札が掛っている。

田戸神社 社柱。
特に掲載する必要もないような気もするがせっかくなので。

一番鳥居近くの礎石。
古い鳥居の礎石だろうか。こちらも特に掲載する必要もなさそうだが、跡チックなので。

奉納された木製鳥居が並ぶ。
いかにも素人がやりがちな鳥居遠近法撮影だが、素人の自分は恥ずかしげもなく撮れる。

境内に残るコンクリート製建造物。
かっこよく言えば「モノリス」、フレンドリーに言えば「ぬりかべ」。

コンクリートは「コ」の字型で一辺と天井が開いた状態になっている。内部は空洞で1.5mほどの深さになっている。

信管の落下試験用施設といわれており、当時はこの上に木造の櫓が組まれていたらしい。

一部角が損傷しているが、概ね良好な保存状態。こちらも子供とか落ちたら危険そうな気もするが特に規制はされていない。
個人的には非常にありがたい。

モノリス立方体近くの礎石チックなコンクリート。最初はまた古い鳥居の礎石かと思った。

よくみると下にレンガ部分があったのでやっぱり鳥居じゃなくて竈かと思った。

頂点部の孔を覗いたらこんな感じなので竈でもない。とりあえず謎のコンクリート製蟻地獄ということで自分を納得させた。

戻ってから書籍で調べると木製櫓の基礎らしい。コンクリート建造物の周り4箇所にあったようだが、発見できたのは二つだけだった。

とりあえず撮っておいて良かった。

結構広い境内だったので朱印もらえるかなと思ったが無人だった。

田戸神社を離れしばらく歩くと、キャベッジパッチキッズに囲まれた気象兼展望塔と無線電信所が見えてくる。

気象塔は恐らく愛知県の戦争遺跡で一番知名度が高いと思われる。

少し歩くと角度も変わる。

キャベッジパッチキッズ畑があるので、目の前の気象塔へも大きく迂回する必要はあるが、周辺にはあちこち遺構も散らばっているのでちょうど良いかも。

こちら避害所、見にくいが側面の覘視窓は中の試験員等を爆裂から守るためスリ鉢状に狭くなっている。
窓の開口部の高さは2cmとか。

しばらく歩くと検圧所が見えてくる。
向かって左側が避害所、右側が検査官室、屋上が展望台となっている。

現在はご覧の通り、一部改修されて倉庫として使用されている。

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