爆釣ツアー外伝 治ちゃん!斜陽でございますかツアー その1
筆皇筆

結婚♪結婚♪ビバ結婚♪ってゴルァーーー!
N/A号、4号に続き√2号までもビバ結婚か!誰か!残り少ない独身メンバーの誰か!スタンガン持ってこい!
次々とクーデター起こしやがってぇーーー!部中法度の一つ「結婚するべからず」を破りやがってぇぇ!
秩序ある、秩序ある筆皇が何たる惨状。
もうね、こうなったらね・・・ 結婚してぇーーーっ!オレも
「お帰りなさいあなた♪ご飯にする?それともあたしにする?」
「そうだな♪じゃぁ、お前にご飯を盛って一緒にいただくか♪」
なんてやりてぇ〜!
ということで夢見るメタボリック中年の大殺界を抜けた男達が今回向うのは、去年の伊豆の踊り子ツアーで病み付きになった文豪シリーズの太宰治編。斜陽を執筆したという沼津の安田屋旅館。
今回もクモハが
「沼津観光したいから早めに出ようぜ!」とノリノリで言ってきたので
「了解。7時出発で」と快諾。
当日7時に迎えに行くと
「お!珍しくちゃんと時間通りに来たな!」
どうだろう、この神をも恐れぬピッコロのごとき暴言。魔封波に対して魔封波返し〜!なんて反則技をいともあっさりやってのけるクモハに「この男は爆釣ツアー関東編で6回のチャイム連打でも微動だにせずに大霊界を彷徨っていたヒヨッコのくせに」という罵声を浴びせる事無く出発。
今回は毎回レポートを見て「おまえのレポートは最初は面白いのに最後が尻切れじゃん」とクモハが「面白い」と誉めてくれたので旅行記を書いてから写真を当てはめてみることにしよう。しかも長文!長文!駄文!長文!で。

そんな感じで順調なスタート。
朝食を調達するべくクモハの家の近くのコンビニに寄る。
ちょっと前まではクモハの家からは丸Kが最近。しかし数年前に歩数的には同じ距離に7が侵食してきた。
そのためか丸Kが淘汰され、今ではその隣にあった若くキュートな店員さんが多い洋菓子店が丸Kの土地まで増築。
丸Kの無くなった不便さなど彼女等の弾ける若さの前には昨日の夕飯が何だったのかを思い出せない事よりもどうでもいい。いや、本当に可愛いかどうかなんてしっかり見てないからわからないけどね。
ただ、やっぱり若さと制服かなぁ?キュートに見えるよ。
「ひょっとしたらたまに通りかかる俺を見て」
なんて腐った女の言い訳より都合のいい妄想をしてみたりね。
そんなキュートな彼女等とは対照的なヤンキーテイストな女子店員のいる7。
これはこれでいいね〜なんて思いながら食料を物色。
そこで見つけてしまったいつも買っては後悔するシリーズ仮面ライダー編。
でも今回は違う!今までは飾るしかとりえのない置物系だったけど、これ!スポーツタオルがあるじゃん!
実用性のあるものなら違うさ!
ま、当たったのは小物ケースだったけどね。
クジなのにスポーツタオルを貰うつもりでいるところが既にどうかしている。
そもそも仮面ライダーって別に好きでもなんでもないからこんなグッズどうしようもないのに買ってしまった。
とりあえず・・・ いらん。
もちろん旅のお供は都こんぶと倖田來未。
静岡までの3時間半どころか島根までの8時間を超えるロングドライブですら快適にしてくれるポテンシャルを持つ幸田來未のDVD。
あの時はセカンドベストとライブの2枚をエンドレスだったけど、今回はファースト・セカンドベストとニューアルバムの三枚をエンドレス。
何がいいかって?そりゃぁ
オッパイ!
僕ぁね、このオッパイのためならストーカーにだってなれるさ。
何故なら、そうでもしてテンションを上げないとまた雨だから。
大殺界が終わって一発目の旅行が雨だから。
また前回と同じく、旅行に合わせて斜陽を読んでみた。
普段は全く小説を読まない。それどころか活字を読むことすらしない。もう、人としての文化を捨てた野人のごとき自分がこういうときだけ、しかも寝る前に本を読むと15分持たないんだよね。僅か5分で臨界点を超えてメルトダウン。
気が付くとネクタイを締めて会社に向っている。
そんなわけでまだ全部は読み終えていないけど、やっぱり、その、日本文学ってのは、自分には・・・
道中の話題でいつものデラ・ベッピンな話から犯罪話にまで行き着いたけど、世の中には本当にクレイジーな奴がいるもんだ。
どうなってるんだ?日本の法律は?
何故○○○して拷問した上に殺害した奴等が少年だからという理由で数年の実刑で釈放されのうのうと生きているんだ?
同じ目に合わせて死刑!が妥当な線だろ?
どうなってんだ?アメリカから輸入した絶対民主制と人権とは犯罪者のためのものか?
とりあえずホロ・コーストが自分の権限でやれるなら彼等を真っ先にやってやる。
「地球連邦の絶対民主制が何を生み出しましたか。官僚の増大と情実の世を生み、あとはひたすら資源を浪費する大衆を育てただけです。今次大戦のような共食いを
生んだのも、連邦の軟弱ゆえです。もう人類は限界を超えましたよ。」今必要なのはギレン・ザビの思想か。


などと影で愚痴るタイプの話で盛り上がりつつ沼津に着。
旅館に向う途中にある千本松原を見てみる。
まったく、名古屋から沼津って遠すぎる。ってかね、静岡が長すぎるんだ。一体どれほどのガソリンを・・・オレか?資源を浪費する大衆ってオレか?
全長10㌔もある千本松原を縦断して30数万本あるという松を見て回るほど時間もないからとりあえず横断してみる。
千本松原のすぐ隣はナガーイ海岸線。ピアノマンのように徘徊してみる。横断だけどね。遊泳禁止で水も綺麗だけど、浜はゴミだらけ。
これだけゴミが落ちてるとエロい物や変な物でも落ちてないかとダークサイドの好奇心が刺激され、ゴミばかり見て歩いたけど花火の残骸やらペットボトルばっかり。
どうせ捨てるならもっと気の利いた物を捨てとけ!
海岸と千本松原の間には堤防があって景色台無しになってるし。津波対策か?
そして一人淋しく海を見つめるクモハは言う
「凄く良い砂利じゃん!持って帰って水槽に入れたいなぁ。」
ああ、あのちっこい海老しか入ってない水槽かぁ。いらんいらん。とヒッソリ返事をしておいた。
クモハも30代後半になってやっと無駄なものを買わなくなってきた。昔は一緒になってガンダムのガシャポンを買っていたのに。その兵どもが夢の後は今でもクモハの家のテーブルに鎮座している。
この浜は砂利浜でそれこそちっこい砂利からおっきい砂利まであったから
もちろん狂ったように投げる。大きな水溜りがある上に手頃な小石があって投げないのは据え膳食わぬ男と同じ。という漢の美学のもと投げまくる。玉ネギとネギを常に残すくせに人が食べ物を粗末に扱うのを見ると無性に腹が立ってしまう傍若無人な精神の持ち主のくせに据え膳食わぬはとか言ってる時点でいい病院を探す必要がある。
どれほど足を取られるか試しに走ってみた。
メタボリック親父が二人してなにやってんだ・・・前本で読んだかテレビで観たか、精神の低年齢化ってこれの事だな。だが、それがいい!ディモールトいい!平和な日本だからこそ出来る神業さ!
ピーターパンシンドロームバンザーイ!
・・・病院・・・。
あんまし調べてないせいか、沼津って観光名所ってのがホワイトベースのオペレーターの出番より少ない。
まぁ、温泉宿が今回の目的だからいいんだけど、もうちょっと何かあると思ってた。そんなかで見つけた若山牧水記念館。明治後期の詩人らしい。うむ。知らない人だよ。
正直なところ、自分の勉強不足で知らないのか、それとも一般的に知られていないマイナーな詩人なのかもわからない。
写真を見ると、一生一緒にいてくれや〜♪って歌ってた人に似てるな。
ヒゲ坊主はみんなそれに見えてしまうだけだけどね。
よし!今からウィキペディアで勉強だ!
ふむ。結構有名。
ふむ。早稲田に入り北原白秋と同級生。
ふむ。旅行三昧。
ふむ。沼津に心酔し千本松原や富士山を愛していた。
ふむ。いつの間にか石川啄木と友達になった。
ふむ。牧水が宮崎県で白秋が熊本県で啄木が岩手県出身。
お?石川啄木って金田一京助の後輩なんだ!金田一京助って横溝正史の金田一耕助の名前の元になった人でしょ?国語辞典かなんか書いた人でしょ?
おお?石川啄木って森鴎外の家にも行ってる!
しかも何やら夏目漱石のお見舞いとか行ってる!
これがウィキペディアマジックだ。どんどん違う方へ進んでしまう。
でもこれで筆皇もザオラルクラスの賢者になれたよ。
若山牧水の歌碑除幕式の当時のポスターには講師に北原白秋の名前があった。
待ちぼうけ〜♪待ちぼうけ〜♪の奴だな。
クモハの通ってた学校の校歌も北原白秋作らしい。
来館記念の署名帳に丁寧に住所と名前を書くクモハ。
全然関係ないけど、夏の旅行まではエクササイズによりボディを絞ってたクモハだが、その後の怠惰な生活に加え正月の引きこもりで桜木花道よりも激しいリバウンドをかましたらしい。
「そんなんオレだって負けませんよ!」と餓鬼の様な腹を自慢する筆皇。最近は週一でヘルシアウォーターを飲んでダイエットに励むがその効果は子供の自殺の原因がいじめであることを学校が認める確率より低い。
あんまし興味が持てなかったから牧水記念館はスーっと流して即移動。そもそも文学の良さを見出せてないのになんで牧水記念館なんて行ったんだ?いや、それを言うとこの旅行自体どうなんだ?
それは置いといて時計を見ると12時半。コリン星の住人と違いリンゴだけ食べてるわけにはいかないが、宿の料理を満喫する為にもそろそろ飯食っとくかねば。ってことでランチタイムにする。
実際そんなに腹も減ってないからクモハに相談してみるがクモハもそれほど空腹ではないご様子。刺身は旅館で出るからあんまし食べてもなんだからって感じの談合を経てラーメンを咀嚼。


「宿で飲む酒でも買って行きますか。」と酒屋を探しつつ宿に向う。目的の酒は「濁り酒」。これが美味しいのよねぇ。こないだのクリスマスイブに独身メンバーで集まって、魚民で「ジオン・ダイクンの提唱する人類の革新と結婚できない男のリレーション」について語り合ったときに初めて飲んだけど、マーベラス!マーベラスだよ!
場所が場所だけに小さい店しかなかったけど、とりあえず幾つか入って探すが目当ての酒は見つからない。
諦めて宿から近い店で飲みやすそうな日本酒を買うことにした。
でも諦めきれない筆皇が店の人に「濁り酒って置いてないですか?」と聞いてみたが、クモハが「濁り酒って種類なのか?」素朴な疑問をぶつけてくる。・・・はて?
無知とは罪なの?痴漢にはダメって言わなきゃダメなの?
結局「女性でも飲みやすい」がうたい文句の日本酒を買って本丸である旅館に向う。途中ロープウェイか船で渡る淡島って島があったけど悪天候の為か行けなさそうだった。明日があるからとりあえずいいや。


海岸沿いを湾岸スキーヤーの如く快適に走ってて目に入る近代的で設備の整ってそうな旅館達。
「あ!ありましたよ!安田屋旅館!」発見した筆皇が意気揚々とクモハに報告。
建物を見てクモハ絶句。搾り出した台詞は「これかぁ。すげぇオンボロじゃん。」
いや、これでしょ!この古そうな日本家屋フレーバーがオレの心の経絡秘孔をブチ抜くんでしょ!
はて?今回の宿を決めたのはクモハだったような?HPで探してたから外観も大体知ってたんじゃないっけ?
何はともあれ入ろうではないかマスター。
まず通されたのは床の間的な作りのラウンジ。
そこで仲居さんと「いやぁ、天気悪いですねぇ。」なんて小粋なトークを交わしながら個人情報を記入しつつ出されたコブ茶と宿で作った干し柿をいただく。
手続き完了で部屋へ案内される。

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