トヨタ博物館 その1
(長久手町 2006/2/26)

愛知が誇る世界の企業、「トヨタ自動車」が築いた車の博物館。自動車創世期の欧米車や国産の懐かしい車、万博で使用された未来の乗物まで100台以上の展示を誇る。トヨタの余裕なのか、別メーカーの車も展示してある点は好印象。また、開館10年を記念してつくられた新館では、主に戦後からの文化や流行の品々をその時代の車と共に紹介、少々単調な本館常設展に退屈した人にも見応えがありそう。
基本的にクラシカルな車が多いので、その辺りへの興味がないと少々苦しい部分がある。家族連れやカップルの姿も多く見られたが、往々にして女性は少し退屈そうな表情をしていた人が多かった。


公式HPに展示車輌の写真や説明がしっかり掲載されているので、こちらのレポートでは車の個別紹介より雰囲気を伝えることに専念。

入口横に展示されている昭和38年度製のボンネットバス。猫バスほどではないが、これはこれで動物チックなフォルム。

内部も見ることができる。現在のバスと比較して車体が小型であるため、シートはロングシート仕様。

とてもシンプルな運転席まわり。
運転手は左頬に乗客の視線をピリピリ感じつつ運転することとなる。

ボンネットバスのリア側。
保育園へは名鉄バスを使って通園していたのだが、リアが丸いお気に入りのタイプが来るまでなかなか乗ろうとせず、何度も遅刻した若き日よカムバック。


ちなみにお気に入りは左のタイプ。右は大嫌いだったタイプ。右には「おこりんぼう」と命名していた。

エントランス。
世界のトヨタの博物館だけあって、係員の対応はとても丁寧。無駄な私語なども皆無だった。

吹き抜け部分エスカレーターでまずは2階へ。係員はエスカレーターを使わず、階段を降りていたのには感心した。

2階は自動車創成期から戦前の欧米車が展示されている。

1902年アメリカ製電気自動車。
音も排気ガスもなく女性に好評だったとある。
トムとジェリーでは大型スポーツカーが壁などに衝突して、こういう形になること数知れず。

戦前のスポーツカーが極上の状態で展示されている。どれも実際に走らせることができるというのがこの博物館ならでは。

フランスのドラージュ タイプD8-120という車。そのボンネット先端のマスコットが誇らしげ。

フランス版「前にならえ」。
なかなかトレビアンなのだが、体がやわらかくないと病院直行。

ファンタムは和訳で「幽霊」。中国語では「鬼怪」となるらしい、結構安直だ。

この2階だけで50台以上ある展示車も、クラシックカーにあまり興味がない自分としては少々つらかった。
カップルの姿も多く見られたが、往々にして女性の口で笑って、目で笑っていなかった。それに気付かず車の説明を熱心に続ける男性に対して、優しい眼差しを向けられる年齢になったことに大きな誇らしさと小さな哀しみを感じる。

アメリカ大統領ルーズベルト専用車。
ガラスは装甲車並みの強化タイプらしいのだが、おつむの上はアッパッパー。さすがアメリカン。

この階で一番かっこいいと思ったアルファロメオ。一日貸してくれるなら乗ってあげても良い。

俗にいうところのジープ。
四駆に乗っているということもあり、やはりこの車の写真を一番多く撮った。似たような写真を並べても申し訳ないので渋々一枚だけ掲載。

何やら小物がたくさん展示されているコーナー。グリルとかクラクションだったような気もするがあまり覚えていない。

ボンネットマスコット。
アルミ削りだしっぽいところがかっこいい。もちろん自分の車につけようとは思わないが。

自転車も古いものが展示されていた。よく絵などでみるこのタイプ、どうやって乗るのかいつも不思議に思う。

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