かがみがはら航空宇宙科学博物館 その2


屋内の実機展示コーナー。パノラマ写真でゴチャゴチャしているが、その中でも一際大きな実験飛行艇「UF−XS」とSTOL実験機「飛鳥」が目を引く。


この各務ヶ原を基地としていた低騒音STOL実験機「飛鳥」。1985年から1989年にかけて100回近い実験飛行を続け、現在では展示機のメインとなっている。STOL(Short Take Off and Landing)とは短い滑走路での離着陸ができる機体のことをいう。ちなみにVTOL(Virtical Take Off and Landing)は垂直離発着が可能な機体で英軍のハリヤーが有名。


中二階から撮影した純国産機飛鳥。太い胴体と主翼上に設けられたエンジンで数値以上の迫力を持つ。機首向かって左側に非常脱出口が見える。

 説明板


翼がなければアザラシもしくは、イッカクにも見えるユーモラスな機体。しかしこのような技術がありながら、なぜ海外から飛行機を購入するのだろうか?決してできないわけではないだろうに…。

機内の見学もできる。旅客機以外の機内を見るのは初めてなので楽しみ。

コンピュータ制御で機体姿勢の安定を行う飛鳥。機内にはその端末機(機上計測装置)が置かれている。
今ではお目にかかれないようなレトロな端末。おそらくファミコンほどの性能があるかどうかも疑問だが、当時としては最新鋭だったのだろう。

機内の様子。外観からすると中は小さく見える。剥き出しの機体と機材が実験機っぽい。開館当時は特別展示でしか見られなかった機内、現在では常に見られるものの、他ではなかなか見られるものではないので来館の際にはぜひとも見学をお勧め。

展示の為に搬入された当時の写真。エンジン部に貼られた「A・S・K・A」が文化祭っぽくて良い。

飛鳥運転席。できれば座って窓からの景色を見てみたいものだ。

この博物館のメインとも言える、「宇宙シュミレータ」。USJ等でよくみられる乗物。目の前の大画面と揺れる機体で臨場感を出している。機内は残念ながら撮影禁止、当たり前か…。
前面のイラストは名誉館長松本零士によるものだが、聞く前から見ただけでそうだと分かる。いわゆる「松本零士」っぽい柄なのだろう。

※2011/3月現在 長期休止中

順番待ちの最中に撮影した「宇宙シュミレータ」。結構大きく揺れるので少々びびった。手前のブラウン管にはなんたら基地の某さんが冷静に任務を伝えている。

【2011年訪問時】
以前個人用シュミレーターが置かれていた場所が火星探査機の展示コーナーとなっており、そこから見える「松本シュミレーター跡」。

なぜか「宇宙シュミレータ」の模型が展示されている。松本零士のイラストが描かれていないのは不満だ。

別途料金が必要なシュミレータ群。手前の赤い機体は3D実写シュミレータ(一回200円)。零戦のシュミレータなのでぜひ乗ってみたかったが、チビッコが列をなしている中で30過ぎの自分が乗るには、あまりにも肝っ玉が小さすぎた。

※2011/3月現在 長期休止中

とても零戦のシュミレータとは思えない真っ赤な機体。一応零戦以外のシュミレーションもできる。写真には写っていないが、隣には係のお姉さんが立っているので、尚一層乗ろうという気になれない。

【2011年訪問時】
2枚上の写真と同位置から撮影したもの。現在は愛・地球博のアメリカ館で展示した火星探査車が展示されている。
その他火星にまつわる展示が若干。

【2011年訪問時】
火星探査機。これはこれで悪くないんだが、なぜにシュミレーターを停めてまで。事故でもあったんだろうか?

こちらは料金が含まれている「航空シュミレータ」。ブルーインパルスの曲芸飛行が体験できる。「宇宙シュミレータ」ほどの迫力はないが、これはこれでなかなか楽しい。なんといってもGが体験できるのだ。

※2011/3月現在 長期休止中

【2011年訪問時】
周辺の戦跡スポットを紹介したパネルの裏に「航空シュミレーター跡」が残る。

これだけのスペースで写真パネルのみ。やる気が感じられないので、リニューアルでもしないとこの施設もここまでかと。

謎のハンググライダー体験。時間が無かったのと、腕が疲れそうなのでパス。今思うとやっておけばよかったと思う。

再び実機展示コーナー。軽飛行機からヘリコプター、戦闘機まで揃うのはなかなか壮観。ここまで飛行機の実機展示がされている博物館もそうそうないのではないだろうか…。

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