御在所岳(リベンジ) その2 (三重郡菰野町 2004/1) |
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10:13 やっと五合目到着。ここまで「○合目」という標識を見つける事ができなかったので、この五合目が初めての表示。ここまで来てまだ半分だと思うと意識が遠くなる。 また、雪が固く締まった所と柔らかく深い所の見た目の区別が簡単に出来ないので膝くらいまで踏み込んでしまうことが多々あった。 |
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10:18 藤内壁出合到着。日本三大岩場の一つ藤内壁への分岐点。数多くのクライマーを育てた壁であると共に数多くの犠牲者も出している。帰りに寄ろうと思って結局寄れなかった「天狗の踊場」には落命したクライマーの石碑が多く建てられているらしい。 |
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藤内壁。絶壁の上に自然の力でできたとは思えない石群が見える。 |
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五合目を越えると風が吹き抜ける谷状となり、今までの無風状態が嘘のような強風が吹きぬける。雪は降っていないのだが強風の為、辺りは吹き溜まりと状態となっている。 | ||
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振り向くと四日市から伊勢湾方面を臨む事ができる。ロープウェイからの景色も良いが、自分の足で稼いだ高度から見る景色は更に味わい深い。 | ||
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10:45 五合目から約30分をかけてやっと六合目到着。傾斜がきつくなり、2分歩いて1分歩くという状態となる。 |
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パウダースノーの為、滑る事はないのだが、アイゼンをつけた状態で深く踏み込むと引き抜くのに体力を消耗する。さらに傾斜がきつく足が上がらなくなってきたのでついにアイゼンを外す。スノーシューを持ってくれば良かったとも思ったが、きつい傾斜であるため却って歩きにくいだろうとぼんやり考える。 | ||
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地吹雪で先行者の足跡が消えている箇所が多い。雪面の区別が更につかなくなってきて、深く踏み込んでしまう回数が増えた。 この時、他の登山者がこの辺りを登っていたら、半ベソをかいている32歳の独り者を見ることができたはず。 |
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大きく景色は変わらないのだが、少しずつ高度が上がってきているので景色も少しずつ良くなってくる。 残念なのは景色をゆっくり眺める気力がなくなっていること。 パノラマ |
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11:20 積雪の中に七合目の標識を発見。六合目から30分以上かかっている。 |
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太ももくらいまで踏み込んだ雪面。半ベソかきながら撮影…。もとい、この頃になると半ベソではなくベソをかく。 | ||
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枝のテープがなかなか見つからず、コースなのかコース外なのかよく分からない箇所を数箇所越える。 足を停めて休むと急激に眠くなる。こりゃ結構まずいんでないだろうかとなんとなく思う。あとは死んだ婆ちゃんの声でも聞こえようものなら完璧。 |
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11:44 はるか前方にロープウェイの駅か気象観測所か建造物が見える。谷部分は越えたのだが風は依然として強い。 写真の足跡は自分のもの。道を間違えたと思って引き返した。結局あってたのだが…。 |
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道を間違えたと思った理由の写真。 歩いていたらいきなり腰まで沈む。体を抜こうと思って手をついても手が沈むので何ともならず。 ストックの中央を持ち、雪面に並行に押し出してやっと体が抜ける。立って歩けないので這って進む。1分で2〜3mしか歩けないので体力激減。 |
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12:22 七合目から情けない事に一時間かけて八合目到着。風が弱まり、踏み込んでも膝くらいまでなので何とかほっとする。 帰りはロープウェイにしようとこの時決めた。 |
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